令和7年7月19日のお稽古

打ち水された玄関を通り茶室に入ると、お床に凛と佇む花が涼味を誘います。

本日のお軸は、夏の夜空に思いを馳せた俳句。添えられた絵はそんな夜空に浮かび上がる花火です。

主菓子はコアントローが香る水菓子。いただく直前まで冷やしたものを出していただきます。先生のお菓子は本当に美味しくて、ふるふると揺れる柔らかさが口の中で溶けそうな程。さらに道明寺粉の食感と相まって、これぞ夏のご馳走です。

耳を澄ますと外は蝉時雨が賑やかな様子。たっぷりと点てられた一服を心穏やかに味わいます。

次は月が変わっての朝茶事。社中一同心待ちにしている盛夏の歳時です。

(宗奈)


令和7年7月12日のお稽古

連日最高気温更新の夏日ですが、お稽古場に足を踏み入れると背筋がしゃんと伸びる感じが致します。

本日の掛け軸は天寿平格。
お花は木槿を船の形の花器に活けられておりおりました。
七月に入って2回目の桑の小卓でのお稽古。
碧の水指が涼やかです。
主菓子は先生お手製の草餅。レモンピールが添えられていて大変美味しく頂きました。

(宗和)


令和7年8月、9月の予定

8月
8月2日(土)朝茶

9月
13(土)お稽古
20(土)お稽古
27日(土)お稽古

よろしくお願いいたします。


令和7年7月5日のお稽古

早い梅雨明けに蝉の目覚めも追いつかないまま、暑さだけは夏真っ盛りになりました。日本の四季はどこへやら、もはやお稽古だけが季節の移ろいを思い出せるひとときです。
お床の彩墨画と七夕飾り、背負籠に揺れるコエビソウとデュランタ宝塚、軽やかな桑小卓と琉球ガラスの水指から涼をいただき、ずんだ餡をそば粉皮で包んだ先生のお菓子からは口福を頂戴しました。
桑小卓と平茶碗を使ったお稽古はお点前にも飾り方にも皆さんの個性?が出て面白く、大変お勉強になりました。(宗水)


令和7年6月28日のお稽古

異例の早さの梅雨明けが発表され
夏の気配を感じながら6月最後の
お稽古に向かいました
お床には 「水冷々風颯々」
のおかけもの
水はひんやりとして風がすっと通り抜けていく情景が浮かぶようでした
お花は夏の訪れを知らせるかのように
お庭に咲いた木槿が楚々とした姿で
生けられていました
お稽古の楽しみとなっている
先生手作りのお主菓子は水無月でした
毎回手間暇惜しまず手作りしてくださるのが嬉しく有難く思います
お稽古の時間は
季節や所作に向き合える大切な時間です
今日も沢山の学びと癒しをいただきました
(宗由)


令和7年6月21日のお稽古

梅雨とは思えぬ程の晴天、木々は大きく葉を広げこれからの夏に備えている様です。
 茶室のお軸は先生作の天まで届きそうな筍がそびえ立つ彩墨画です。足元のお床にはコエビソウが添えられています。
 今日の主菓子は大徳寺納豆が微かに感じられる黒糖葛饅頭です。寸前まで冷やして頂いたのもあり、とても美味しくいただきました。
 平水指の飾りのために帛紗で金魚を作るのに悪戦苦闘しながら、何とかお点前も無事に。皆様と一緒に二つ目の主菓子をご褒美に頂きました。

(宗佳)


令和7年6月7日のお稽古

梅雨入前の本日のお稽古は、
床の間に「魚戯蓮葉間」のお掛け物に紫陽花と矢筈芒。
青磁の平水指に金魚を飾ると、単衣着物にじっとり汗ばむこの季節にもどこか涼やかな心持ちがしてきます。
久々の風炉点前は、感情も所作も洗練とは程遠く、反復してお稽古することの大切さを実感します。
一席でも早く頂きたくて、いつもは譲り合う客役も皆我先にと名乗り出て席中へ。
そう、本日の主菓子は先生お手製、社中で毎年大絶賛の水無月です。
レモンの香りが鼻に抜けもっちり感と優しい甘さにすっかり幸せ気分、お点前の失敗など記憶の向こうに追いやって、今年の水無月を存分に堪能しました。

来週のお稽古はお休み、先生と社中の皆で奈良へお出掛けです。
久々にお会いする方もあり、また笑顔満ちるひとときとなるでしょう。 (宗仁)


令和7年5月31日研究会

本日は研究会稽古です。軸飾り→盆香合→茶カブキ→薄茶とすすみます。

軸飾り
床には巻き上げられた掛軸が飾られています。
正客から拝見所望があり、軸の扱いに緊張します。
広げ下す速度や表具の継ぎ目で一呼吸、壁に沿わすように静かにと進めることで心落ち着きます。
軸は、「水聲清」紫野 実山和尚 流水の絵あり
花は、方円籠に庭の草花が活けられています。

盆香合
棚には盆にのせた香合が飾られています。
炭つぎ、香を入れた後、正客からの香合所望あり、盆と一緒に拝見に出します。
水次やかん持ち出し、水差し窯肌拭き上げる様子は、清々しく感じます

茶カブキ
試茶二服、本茶三服いただきます。
亭主は茶の入れ替えをし順次濃茶を点てます。
客は本茶三服を飲み当てていき、大の折据一二三に思いの茶名記載の名乗札を入れて回し、詰めは執筆に折据を持っていき、執筆は内容を記録します。
残念ながら全問正解の皆中者おらず、記録紙はもらえません。
どれも美味しく点てられており、難しいものでした。

先生お手製のヨモギ饅頭は柔らかく香り豊かな優しいお味、お薄もいただき贅沢な一日となりました。

(宗英)


令和7年4月26日研究会

初炭 茶通箱 台天目 お薄 いつものお稽古とは違い緊張です。
 火種の位置、炭のつぎ方、茶通箱や唐物、貴人台の扱い等々 お道具に対しての敬意を表す所作は、とても美しいものと改めて茶道の素晴らしさを認識します。
 慎重な面立ちでいただくお手製の主菓子 細かく刻んだ桜の葉を白餡に混ぜ、さらに姿良く整えたうす紅色の練り切りを口に含むと、柚子の味と香りの余韻がお濃茶の美味しさを引き立たせてくれます、と同時に美味しいものをいただくと緊張も解れました。
 庭の新緑が清い風に揺れその風に身を委ねるように二匹の蝶々が仲良く舞っている様子をお茶室から愛でるこの一時 清々しい景色です。(時)


【再掲】令和7年6.7.8月の予定

6月

7日(土)お稽古

21日(土)お稽古

28日(土)お稽古

7月

5日(土)お稽古

12日(土)お稽古

19日(土)お稽古

26日(土)研究会

8月

2日(土)朝茶

よろしくお願いいたします。