令和7年6月21日のお稽古

梅雨とは思えぬ程の晴天、木々は大きく葉を広げこれからの夏に備えている様です。
 茶室のお軸は先生作の天まで届きそうな筍がそびえ立つ彩墨画です。足元のお床にはコエビソウが添えられています。
 今日の主菓子は大徳寺納豆が微かに感じられる黒糖葛饅頭です。寸前まで冷やして頂いたのもあり、とても美味しくいただきました。
 平水指の飾りのために帛紗で金魚を作るのに悪戦苦闘しながら、何とかお点前も無事に。皆様と一緒に二つ目の主菓子をご褒美に頂きました。

(宗佳)


令和7年6月7日のお稽古

梅雨入前の本日のお稽古は、
床の間に「魚戯蓮葉間」のお掛け物に紫陽花と矢筈芒。
青磁の平水指に金魚を飾ると、単衣着物にじっとり汗ばむこの季節にもどこか涼やかな心持ちがしてきます。
久々の風炉点前は、感情も所作も洗練とは程遠く、反復してお稽古することの大切さを実感します。
一席でも早く頂きたくて、いつもは譲り合う客役も皆我先にと名乗り出て席中へ。
そう、本日の主菓子は先生お手製、社中で毎年大絶賛の水無月です。
レモンの香りが鼻に抜けもっちり感と優しい甘さにすっかり幸せ気分、お点前の失敗など記憶の向こうに追いやって、今年の水無月を存分に堪能しました。

来週のお稽古はお休み、先生と社中の皆で奈良へお出掛けです。
久々にお会いする方もあり、また笑顔満ちるひとときとなるでしょう。 (宗仁)


令和7年5月31日研究会

本日は研究会稽古です。軸飾り→盆香合→茶カブキ→薄茶とすすみます。

軸飾り
床には巻き上げられた掛軸が飾られています。
正客から拝見所望があり、軸の扱いに緊張します。
広げ下す速度や表具の継ぎ目で一呼吸、壁に沿わすように静かにと進めることで心落ち着きます。
軸は、「水聲清」紫野 実山和尚 流水の絵あり
花は、方円籠に庭の草花が活けられています。

盆香合
棚には盆にのせた香合が飾られています。
炭つぎ、香を入れた後、正客からの香合所望あり、盆と一緒に拝見に出します。
水次やかん持ち出し、水差し窯肌拭き上げる様子は、清々しく感じます

茶カブキ
試茶二服、本茶三服いただきます。
亭主は茶の入れ替えをし順次濃茶を点てます。
客は本茶三服を飲み当てていき、大の折据一二三に思いの茶名記載の名乗札を入れて回し、詰めは執筆に折据を持っていき、執筆は内容を記録します。
残念ながら全問正解の皆中者おらず、記録紙はもらえません。
どれも美味しく点てられており、難しいものでした。

先生お手製のヨモギ饅頭は柔らかく香り豊かな優しいお味、お薄もいただき贅沢な一日となりました。

(宗英)


令和7年4月26日研究会

初炭 茶通箱 台天目 お薄 いつものお稽古とは違い緊張です。
 火種の位置、炭のつぎ方、茶通箱や唐物、貴人台の扱い等々 お道具に対しての敬意を表す所作は、とても美しいものと改めて茶道の素晴らしさを認識します。
 慎重な面立ちでいただくお手製の主菓子 細かく刻んだ桜の葉を白餡に混ぜ、さらに姿良く整えたうす紅色の練り切りを口に含むと、柚子の味と香りの余韻がお濃茶の美味しさを引き立たせてくれます、と同時に美味しいものをいただくと緊張も解れました。
 庭の新緑が清い風に揺れその風に身を委ねるように二匹の蝶々が仲良く舞っている様子をお茶室から愛でるこの一時 清々しい景色です。(時)


【再掲】令和7年6.7.8月の予定

6月

7日(土)お稽古

21日(土)お稽古

28日(土)お稽古

7月

5日(土)お稽古

12日(土)お稽古

19日(土)お稽古

26日(土)研究会

8月

2日(土)朝茶

よろしくお願いいたします。


令和7年4月19日のお稽古

一日の中に寒暖の差はあるものの、春の陽気が心地よく感じるようになりました。

本日のお床には 日月無偏照 が掛かり、お花は西洋オダマキが生けられ蕾から徐々に咲いていく様が目を楽しませてくれます。

花を形どった口あたりの優しい紅芋の主菓子をいただくと、モチっとした食感や桜の花の塩味との組み合わせに舌鼓を打ちながら改めて和菓子がもつ表現の豊かさに気づかされます。

半年慣れ親しんだ炉も今月の釣釜をもって風炉へと移ります。めぐる季節に思いを馳せながら、うららかな春ならではのお茶を楽しませていただきました。

(宗奈)


令和7年4月12日のお稽古

花の命はみじかくて~あっという間に桜吹雪の中に新緑が輝き始めました。
今日は先生の彩墨画で名残のお花見をしながらお稽古。お花見といえばお団子、去年の美味しさが忘れられない社中のリクエストで、今年も先生特製の草だんごがいただけました。
あとは美味しいお茶があれば。。。
小振りの釜の下には美しくいこる炭の景色、炉の時季もあとわずかです。(宗水)


令和7年4月9日のお稽古

新年度が始まり、桜満開の頃となりました
お床には 帰一 のお掛けもの
心新たな気持ちになります
お花はお庭の海棠桜
お主菓子は毎年楽しみにしている
先生手作りの桜饅頭
控えめな甘さと桜の葉の塩味が相まって格別なお味です
今月は旅箪笥・釣り釜のお稽古です
先生の作陶された水指・蓋置きは蝶々が羽を広げています
中次、お茶碗は桜
お茶室でお花見をさせて頂き気分は春爛漫
そして
4月のスタートに相応しく新しいお仲間をお迎えしました
共に学んで参りたいと思います
(宗由)


3月22日のお稽古

  • 先日迄の寒さとは打って変わり、暖かな日差しが降り注ぎ春が近づいて参りました。桃や木瓜の木には雀やホトトギスがあちらこちらに顔を出し、ここぞとばかりにこの陽気を喜んでいるようです。
     お茶室のお軸は「鳥歌花舞」、椿の花は先生のお庭のものです。湯気と共に出てきた主菓子は、白餡たっぷりの蕎麦上用饅頭で大徳寺納豆や鶯豆などが入っており温かい内に頂きました。
     今日は見学の方や元社中の方がいらっしゃり、賑やかな雰囲気でした。いつもと違う皆様のまえで緊張しながらお点前をさせていただきました。

(宗佳)


令和7年3月15日のお稽古

花の便りも近づく陽気な日から一転、本日は風強く寒い日でした。

先生のお庭からは木瓜の花の蕾がたくさんと今か今かと開きそうなのですが…


床の間には大徳寺実山和尚「為誰開」のお軸。

一旦立ちどまり考える時間を頂いたような、そんな今日のお天気と重なりました。

源氏物語絵巻の歌を纏った花入れには、ガーベラとミモザ。

先生のお手製の主菓子は、和洋折衷な組合せが絶妙なバランスで生み出された他にはない仕上がりです。

金時芋と味噌餡の組合せ、炒った荏胡麻の食感とバターで焼き付けた香ばしさが何とも言えません。

感動的でした。


大口水指に飾る場合や持ち帰る柄杓の扱い、薄茶器に茶を盛る形作りにも基本のご指導をいただき改めて学び多き日となりました。

(宗英)