令和7年10月18日のお稽古

街路樹が色づき始めました。

今ではとても希少となってしまった美しい料紙に春と秋の歌が掛かり、茶室はえもいわれぬ気品が漂います。

社中のお楽しみ、主菓子は抹茶餡を紅芋の生地でつつんだもの。見た目の美しさ、口の中で堪能する楽しさ、干菓子とのハーモニー、考え抜かれた組み合わせに感服するばかりです。

半年慣れ親しんだ風炉とも今日で暫くお別れです。
火の暖かさが欲しくなる季節。
来月はいよいよ炉開きです。

(宗奈)


令和7年10月11日のお稽古ブログ

秋の気配が日ごとに深まってまいりました。
お軸は 『秋月照湖上』
お花は竜胆、撫子、水引。秋の夜の湖畔の景色が目に浮かぶ様です。
そして先生手作りの栗のお菓子は焼き筋が香ばしく格別の美味しさです。
雲錦模様のお茶碗の景色も味わい深く秋を満喫出来ました。

(宗和)



令和7年10月4日のお稽古

ようやく空も高くなり、お茶室は中置のしつらいです。
今日のお床には、先生のお筆による万葉仮名で書かれた牧水の秋の短歌。字はもちろんのこと表装もまた素晴らしく、秋の遠い空が目に浮かぶようなお掛物でした。
先生お手製のたっぷり栗ともっちり餡の栗蒸し羊羹で熱いお茶を美味しくいただき、名残月のお稽古が和やかに始まりました。 (宗水)


令和7年9月27日のお稽古

朝夕めっきり涼しくなってきました。
早いですね。9月最後のお稽古です。

お床には「秋晴」のお軸が掛けられ、向日葵が微笑みかけてくれています。
先生の創作お饅頭はいつもながらの美味しさです。

季節の移り変わりを感じながらお稽古出来る事に感謝し、丸卓総飾で締めてみました。

(宗佳)


令和7年10、11、12月の予定

10月
4日(土)お稽古
11日(土)お稽古
18日(土)お稽古

11月
1日(土) 炉開き茶事
29日(土)研究会

12月
6日(土)お稽古
13日(土)お稽古
20日(土)胡麻善哉

以上
よろしくお願いいたします。


令和7年9月20日のお稽古

夏の名残を感じながら秋のお彼岸を迎えました。
お茶室には 獨専山水楽 のお掛けもの。
お花は愛らしいクルクマに吾亦紅の
深い紅が秋らしい趣を添えています。
お床を拝見し、季節の移ろいを感じて
心が和みます。
お主菓子は先生お手製の串団子。
2種の餡には先生の美食センスが閉じ込められていて他にはない逸品です。
美味しく頂いた後の一服は格別です。
季節が巡る事に自然の移ろいを感じられるのは、お茶のお稽古ならではの
楽しみだと思います。
(宗由)


令和7年9月13日のお稽古

先週の卒寿祝の茶事から1週間が経ち余韻薄れる中の社中再会には満足感さえ伺えました。
さぁ、お稽古再開です。
床には「重陽光日菊花新」のお軸、庭の木蓮と芒が季節の移ろいを感じさせてくれます。
先生お手製の水まんじゅうは紅餡とずんだ餡の2種の色合いが透けて美しく冷々の口当りが美味しさを増して頂けました。
塩味の効いた椎茸の揚げ煎餅は珍しく合うのだと発見。
丸卓に桶川水指、山形名産の「桃の実]棗、今戸焼の半七の蓋置は紫色に桔梗絵がと時候に合う組み合わせを感じました。
厳島神社神殿下の砂で作られたという御砂焼茶碗、お軸と共に無病息災や守りという意。
先生の想いが組み合わせからも感じ受けられる一日でした。有難うございました。
(宗英)


令和7年9月6日卒寿お祝い茶会

9月6日、宗泉会では山中宗泉先生卒寿お祝いの茶事を執り行いました。
2年前の先生米寿の個展に大いなる薫陶を受けた社中にて、卒寿の際には私達が祝賀の会を催しては、との声が上がったのは自然の流れだったように思います。
社中の皆がそれに賛同し、祝賀の茶事開催に向けて走り始めました。
ただ一つ決めたこと、それは全員が何かしら役割を担うこと。
日を決め場所を押さえ役を割り振りお道具や当日の流れを確認して皆と共有していく。
形となっていく中で、皆の根底にあるのは、ただただ先生に喜んでいただきたいとの想いだけ。
そうして迎えた本日。
初座の懐石、炭、中立から後座の濃茶続き薄へ。細かい所のトラブルや失敗も少々ありはしたものの、最後の花束贈呈と社中代表挨拶で皆も感動の貰い泣き、私達も反省しつつ大いに楽しみました。
さて、先生にはお喜びいただけましたでしょうか…。
お祝い茶事を盛り上げるべく華やかな寿ぎ尽くしのお道具に味わい深いお料理の数々、美しくも深みある鈴虫の生演奏、会場となりました堂島北新地「かが万」さんにも、心より御礼申し上げます。
そうして次なる茶寿へ向けて、先生には一層のご清祥を祈念し、社中より改めて感謝とお祝を申し上げたいと思います。
       (宗仁)


令和7年8月2日朝茶事

厳しい暑さが続いております。
宗泉会では今夏も 初炭→懐石→中立→濃茶→続き薄茶の流れで【朝茶 正午の茶亊】を執り行いました。
私は半東として参加です。
 寄付でお出ししたレモン水で皆様、生き返ったようにお話が弾まれ、腰掛け待ち合いでは静かに亭主の迎付けを待っておられます。
 つくばいで手を清められると順次お茶室へ床には【朝露】朝顔の画賛と
様々な種類の貝殻を設えました。
 無花果のワイン煮を向付に懐石膳を運んだ後は、冷酒で再び喉を潤って頂き、鱧真丈、沖縄産もずくの和え物、冬瓜にカボチャ等のふきあわせ、料理を運び出す度に歓声があがります。
 色とりどりの餡を使ったぷるんとなめらかな葛まんじゅうは、勿論先生のお手製です。 なすの田楽? 鮎の塩焼き? ユニークで盛りたくさんお菓子に皆様の歓声はマックスに達しておりました。
 続き薄茶では、茶入と茶器の入替を忘れ頭の中は空回り
(いつ入れ替えする???)
そのままの状態でお薄を点て続けるという失態です。
皆様お菓子に夢中で気がついてないのではと安心しておりましたがその矢先、茶入れを倒し中のお茶がこぼれて大慌て、またまた大失態です。
末客様が冷静に後始末をフォローしてくださりたすかりましたありがとうございます。

このように茶亊を執り行う時には、材料の調達、お道具の準備、懐石調理までの一連のご準備を先生おひとりでされ、当日は裏方に徹して私達をご指導くださりこの場を与えてくださいます。
先生と社中の皆様と、この日この時を共有できますことは貴重で大感謝でございます。
 毎朝の気象情報で、『危険な暑さにご注意ください』 とアナウンス 日本列島が今灼熱の国となっており今年は昨年にも増して異常な暑さです。
その暑さの中、本日は 《盛雪庵》にお越しいただきまして誠に有難うございました。

皆様、ご亭主様、なによりも先生 お疲れがでませぬように。 (半東の無作法お許しを ••• 時)


令和7年7月19日のお稽古

打ち水された玄関を通り茶室に入ると、お床に凛と佇む花が涼味を誘います。

本日のお軸は、夏の夜空に思いを馳せた俳句。添えられた絵はそんな夜空に浮かび上がる花火です。

主菓子はコアントローが香る水菓子。いただく直前まで冷やしたものを出していただきます。先生のお菓子は本当に美味しくて、ふるふると揺れる柔らかさが口の中で溶けそうな程。さらに道明寺粉の食感と相まって、これぞ夏のご馳走です。

耳を澄ますと外は蝉時雨が賑やかな様子。たっぷりと点てられた一服を心穏やかに味わいます。

次は月が変わっての朝茶事。社中一同心待ちにしている盛夏の歳時です。

(宗奈)