平成25年1月20日 初釜
1月 2013

年に一度先生が亭主になられて、もてなしていただける楽しみの日です。
今年の初釜は、先生がカナダから帰国されてまもなくでしたので、お土産話を伺いながら、和やかに進んでいきました。
床の間のお軸は「梅花和雪庭」。お花は椿と結び柳。扇子は先生がお家元の初釜で引き当てられた縁起物です。香合は琵琶をかたどったもの。琵琶は芸事の神さまである弁天さんが持っていま。ヘビは神様の使いとして、弁天さんと一緒に祀られていることが多いことから、琵琶は巳年を表わすものなのだそうです。
まず最初にお濃茶をいただきました。主菓子は餡の中に大徳寺納豆が散りばめられた薯蕷饅頭でした。先生お手製の蒸し器でほかほかに蒸して出されました。その後にいただくお濃茶はまったりと美味でした。
次に点心をいただきました。先生お手製のお節料理です。毎年少しづつ内容が変わるのが楽しみですし、とても勉強になります。私は先生のお節から毎年1品づつくらいマネをして作ってみています。
最後に薄茶をいただき、お楽しみのくじ引きへと移りました。先生直筆の干支のお扇子をいただきお開きとなりました。今年もお扇子と一緒にお稽古に励みましょう。とてもとても善い一日でした。(宗裕)
平成25年1月8日 今宮十日戎献茶式副席
宗泉会の今年のお稽古初めは、今宮戎献茶式 副席のお茶席のお運びの手伝いをさせていただきました。
吉兆の店内は今宮戎の笹や縁起物で福々しく飾られていて、豊かな心持ちになります。宗泉会の地元の西宮戎の笹は作り物ですが、今宮戎の笹は本物で青々と瑞々しかったです。
昨年は献茶式に参列することが出来ました。雅楽が奏でられる神殿の中、お家元が御神水を使って濃茶と薄茶を戎様お献茶されるのを目前で拝見でき、とても感動したことを思い出していました。
お茶席で出されたお菓子は三重県桑名市から取り寄せられた若菜まんじゅうでした。薯蕷の生地の中に紅色の餡がくるまれていて、手で割ると紅白が目に鮮やかでした。ホカホカに蒸して出されましたので、寒い外から来られた方々に喜ばれていました。
写真の建物は吉兆さんです。モデルは当社中の者です。若い人たちは振袖で頑張ってお運びをしました。皆さんと「新年早々幸先のいいスタートが切れて、今年もいいことが一杯ありそうですね。」と帰り道に話し合っていました。(宗裕)
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平成24年12月22日のお稽古
お稽古納めを迎えました。
お軸は「先今年無事目出度千秋楽」。みなさんと迎えられる今日の日は特別に嬉しい日です。
お花は菊と伊勢ナデシコでした。凛とした美しさを感じます。
お稽古納めは先生お手製のごまぜんざいをいただいて、一年を締めくくります。今年のごまぜんざいも、体中に染み渡る感じでした。美味しいだけでなく薬効もあるに違いないと思ってしまいます。
ごまぜんざいを写真に撮るのは毎年難しく苦心します。漆黒のごまのお汁の中に白玉団子が隠れています。なんとなくお団子の影が見えませんか?炒りゴマから丁寧に練った練りゴマを番茶と砂糖でじっくり炊くと出来上がるそうです。ゴマのプチプチとした食感も残っているのが美味しいさの一つですね、と皆さんとフーフーしながら頂きました。幸せでした。
さあ、来年もお稽古を頑張りましょう。
本年も宗泉会を暖かく見守ってくださりありがとうございました。
皆様から「ブログを見ているよ」というお言葉にいつも励まされています。
来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。(宗裕)
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平成24年12月1日のお稽古
今週も長板のお点前です。お薄のお点前って本当に何通りもあるので覚えるのが大変です。
今回は「座り火箸に立ち火箸」、忘れないようにね!
お軸には柿の葉の落ち葉の絵。その前の花入れにも黒ろうばいの黄色く色づいた一枝。その葉が何枚か花入れの前にも散らしてあり、晩秋の風情に満ちています。
主菓子は銀杏餅。小豆あんを道明寺粉で包んであり、みんなが大好きなお饅頭です。銀杏を殻から取り出して綺麗な緑色を保つのに苦労されたようです。
お干菓子は北海道のじゃがいのお菓子と和三盆です。
今年もあと少しです。がんばりましょうね!(宗祐)
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平成24年11月17日のお稽古
11月 2012

お花はクルクマ、菊、矢筈蘆のススキでした。前回は赤い穂だったススキは黄金色になり集大成を見せていました。今年のブログを繰ってみますと矢筈蘆は4月末に清々しい青い葉で登場してから、ずっと名脇役を果たしてきました。先生によると刈り込むと来春にはまた葉を出すのだそうです。主菓子は黒豆餡のお饅頭。
カラフルできれい。やさしいお味でした。お干菓子は末富の麩焼き煎餅、奈良の干し柿、和三盆でした。
今日は先日の先生の古稀祝賀会の話で盛り上がりました。和やかに楽しい会だったと皆さん一様に振り返られていました。(宗裕)
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平成24年11月11日 先生の喜寿祝賀会
11月 2012

私達の師匠である山中宗泉先生の喜寿祝賀会を、いつもの甲子園のお稽古場を離れ、奈良にて開かれました。茶道の宗泉会、書道の艸風会合同で催しました。
先生が茶道を通して親しくされている方々、現役、OGが一同に集まってお祝いを致しました。
写真は高台にある会場から斑鳩の里を臨んだ景色です。小さくて見えませんが写真の真ん中あたりに法隆寺があります。また大和三山も見渡すことが出来る立地です。当日はあいにくの雨となりましたが、古の奈良に思いを馳せるには十分な景色でした。
会の中で出席された方々お一人づつ全員から先生へ心のこもったお祝いのスピーチを差し上げました。
その中で皆さんが一様におっしゃっていたのは、
「あきらめずに物事に取り組むことを教えていただいた。」
「毎日の生活の中、仕事の中で先生の教えを思い出して頑張っている。」
「結婚、出産など人生の節目にどのように向き合うかを教えてくださった。」
といった内容でした。茶道や書道を通して、先生のお言葉、姿勢から学んだことが私達の体に染み込んでいるのですね。
先生が下さったお返しのスピーチの中で、「皆さんと共にあることが喜びである」という内容のお言葉が印象的でした。有り難く思いました。
先生、社中の皆さんと過ごす時間は何物にも変えがたい大切な時間です。いただいたご縁を大切にして、これからも一つづつを大切にしてききたいと、心を新たに致しました。(宗裕)
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