平成25年10月のお稽古の予定
9月 2013
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Closed今年も朝茶事が無事に行われました。暑い毎日が続いていましたが、当日は少し暑さが和らいだ朝を迎えました。
露地に入りますと、先日まで木々が繁っていましたがすっきりと整えてあり、水打ちされた木々が涼やかです。
茶室に入ると、ほの暗いお床に朝茶ではいつも掛けられる掛け軸がありました。「朝露」の文字と朝顔の絵があります。先生が平成三年にNHKの朝茶事の番組に出演された時に頂かれた記念のお軸で、毎年お目にかかれることを楽しみにしています。桑小卓にみどりの沖縄ガラス製の水差が涼しさを演出していました。
今回は懐石よりお茶事が始まりました。いつものお料理に一年ぶりの懐かしさを覚えました。イチジクのワイン煮ゴマのペーストがけ、鱧しんじょうの煮物椀、はもの皮の和え物などがありました。反対に新しい物としましては先生がカナダから空輸された冷凍ブルーベリーが預け鉢で出されました。ブルーベリーといえばジャムなど甘いイメージでしたが、あっさりさっぱりといくらでも頂ける美味しさでした。
懐石の後にはいよいよ主菓子です。
銘は蛍火。大徳寺納豆入りの錦玉かんでした。
中立ちをはさんで、喚鐘の音を聞いてから再び席入りをし、
改められたお床のお花を拝見し、お濃茶をいただきました。ご亭主が心をこめて練って下さったお茶はふんわり空気を含んで、かつまったりとしていて最高のお味でした。桑小卓の柱にご亭主が袱紗で作ったセミを結び付けて、続きお薄は半東さんにバトンタッチです。お干菓子は当日残念ながら参加できなかった方が作られた、色とりどりのこはく糖、先生のカナダからのお土産のカラフルなグミ、醤油せ
んべいでした。お薄のお代わりもいただけて幸せでした。
お茶室は天国のようなところ、と聞いたことがありますが、まさにそのような心持でした。猛暑の中準備をしてくださった先生、役にあたられたご亭主、半東の方々に感謝しながら先生宅をあとにしました。
8月は夏休みです。今年は殊のほか暑い日が続いています。どうか乗り切って9月に元気でお会いしましょうね。(宗裕)
Closed7月最後のお稽古日。蝉時雨が夏を感じさせます。
本日のお床は、大徳寺和尚様筆の掛軸『心静茶味香』、槿は先生宅のお庭より。
主菓子は、ペパーミントの寒天の爽やかさの中に道明寺粉のモチ感が。食感を楽しみながら頂きました。
慌ただしく過ぎていく毎日ですが、お稽古の時間は心穏やかにお茶を味わう時にしていきたいと思いました。(み)
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7月に入りました。甲子園の夏がやってまいりました。毎年書いていますが、お稽古の度に、やっぱり甲子園の日差しは強いと感じられます。そのような中、お茶室は涼やかに設えてありました。
今月のお稽古は平水指の点前です。
お軸は「風光日々新」。
お花は桔梗と矢筈蘆でした。
主菓子は先生お作の葛まんじゅう。中には粉なし(こしあんと薯蕷の生地)の餡が入っていました。葛はペパー
ミント色(和名は若竹色?白緑色?)でお口の中に入れるとひんやり気持ちよかったです。
お干菓子はくるみの甘煮と和三盆。
ポートピアホテルの「ポハポロン」というアーモンドプードルのクッキーのお土産もありました。先生がよく出してくださる新潟銘菓「越の雪」と、見た目と口の中で崩れるところが共通点だと思いながら美味しく頂きました。芦屋Feuのクッキーに似ている!という声もありました。私はなぜかお口の中で崩れるお菓子にとても惹かれます。
先生は書道の関係で、今年二度目のカナダへ行かれます。次回はお土産話を期待して参りましょう。(宗裕)
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Closed梅雨の合間の曇り空の中でのお稽古でした。
お軸は「松雨洗煙埃」。梅雨の季節は心のもやもやとしたものや積もった何かを洗い流してくれる季節なのかもしれませんね。
お花は桔梗、三角草でした。
お菓子は水無月でした。抹茶がたっぷりと入っていて、お店であるものよりしっかりとした厚みがあり、食べ応え満点。
6月30日の「夏越祓」という、一年の折り返しの時に、残り半年の無病息災を祈る行事に因んだお菓子なのだそうです。水無月の三角の形は氷室の氷を表わし、暑気払いの意味があるそうです。上に載せた小豆は厄払いの意味があるそうです。
今年も半年が過ぎようとしているのですね。この半年でお稽古を始められた方が増えて、お稽古場はとても熱いです。残り半年、このままお稽古をがんばってまいりましょう。(宗裕)
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Closed入梅以降、お天気が続いていましたが、久しぶりの雨天でした。
お軸は「雲悠々水混々」。
お花はナデシコ、矢筈ススキ、鳴子ランでした。
主菓子は黒糖葛まんじゅう。先生は沖縄のまじりっけなしの黒糖にこだわって作られています。金箔で飾られた漆黒の葛まんじゅうは愛らしくて食べるのが勿体無いくらいでした。
お干菓子
は聖護院生八ツ橋抹茶味と、さぬきの和三盆ばいこう堂のほのぼのでした。
お稽古の後、駅までの帰り道、雨で頭からつま先まで濡れてしまったのですが、不思議と楽しい気持ちになりました。濡れても冷えないこの季節の雨だからでしょうね。(宗裕)
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