夜咄茶事の集合時間
10月 2013
Closed
Closed
台風26号が今週半ばに近畿近くを通過しました。伊豆大島では大きな被害が出ています。次の台風も迫っていて、心配な週末を迎えています。
本日のお軸は松と海が描かれています。眺めていると先生から以前に伺ったお話を思い出していました。先生の子供時代、芦屋から甲子園まで海沿いに松林がずっと続いていたそうです。先生はその間を行き来しながら遊ばれていたそうです。映画「火垂るの墓」にも昭和20年頃の香櫨園浜の松林の風景が出てきます。見た事はありませんが、懐かしいような気持ちになりました。
お花はりんどう、ホトトギス、水引き、すすきでした。
主菓子は先生手作りの枝豆餡がこなしに包まれ、大徳寺納豆が乗っていました。お口の中でそれぞれの持ち味が一体となって、体がぞくぞくっ、とするほど美味しかったです。
普段は遅目の時間に来られる学生さんが、実験が出来なかったからと珍しく早くに来られて、久しぶりにお茶を点ててくれました。お茶碗の中に丸いものが浮かぶ景色が出来ていて美しい、と話していたところ、先生がお軸やお花と組み合わせて「松林、すすきの野、そして海の上に月が出ているのね」と・・・途端にお茶室が秋の夜の海辺に一変しました。ドラえもんの「どこでもドア」のようにどこへでも行ける。そんな瞬間が大好きです。(宗裕)
Filed under: 今日の学び
Closed
月とは思えない暑い日が続きましたが、ようやく秋らしい陽気となりました。本日のお軸は「花すすき風のもつれは風がとく」。今日はお天気が良かったので、炉開きに備えて灰の準備をしました。
お稽古の合間に順番に庭に出て、灰をふるいにかけ、しっとりした灰が仕上が
りました。
土遊びのようで楽しい作業でした。灰はこのように手間と時間を掛けて作られるのですね。
Filed under: 今日の学び
Closed去る9月22日、大徳寺大慈院で執り行われました法要に、先生と社中の皆様と参列して参りました。
菅田宗匠は、山中先生が長年師事された宗匠であり、私たちは孫弟子にあたります。深く敬愛されている菅田宗匠とお別れされた先生のお気持ちを思うと私たちも深い悲しみに沈みました。
私たちは幸いなことに、菅田宗匠がお茶席を持たれる時などに、お運びのお手伝いでお目にかかる機会をいただいてきました。
近いところでは、昨年秋の南宗寺献茶式の家元懸釜濃茶席、又今年のお正月の今宮神社献茶式の高麗橋吉兆本店でのお茶席のお手伝いの折にもお会いすることができました。
終了後は慰労会を催して下さり、厚かましくもご一緒させていただきました。お茶席では凛とされていてお話をさせていただくのも憚られましたが、慰労会ではご家族の皆様に囲まれて本当に楽しくお幸せそうで、ご家族を大切にされてきた家庭人でもあることが伺えました。
山中先生が常々菅田宗匠のお言葉として伝えてくださっていますのは、「おいしいお茶を点てなさい」
というとてもシンプルな言葉です。簡単そうなことが一番難しい。お茶を点てるのもそうですね。相手の方の状態を想像しながら、どのようなお茶をお望みかを汲み取ってお点てする。一生かかって学んでいくことなのかもしれません。
菅田宗匠の講演会でお伺いして印象的だったのは「お茶事をしなさい」ということ。お茶事をしないと、本当の意味での茶道が分からないとおっしゃっておられました。そして「お茶席は天国のようなところ」ということ。おもてなしによってお客様を天国へお連れできるのですね。
今頃菅田宗匠は本当の天国で、どなたとお茶事を楽しまれていらっしゃるのかと勝手ながら思いを馳せております。
どうかこれからも未熟な私たちをお見守りくださればと存じます。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。
Filed under: 表千家
Closed今週は台風18号が関西を通過し、京都や滋賀などお茶にゆかりの深いところにも被害が及び、ずいぶんと心配しました。
お稽古場のある西宮市もかなりの風雨で、「家が揺れて眠れなかった」「風が怖かった」という声が聞かれていました。
さて、本日のお軸は「雲悠々水混々」。台風の後には自然の偉大さを思わずにはいられません。お花は白の桔梗、白と赤の木槿、矢筈葦のすすきでした。
お菓子は、先生お手製の栗餡入りの葛まんじゅうでした。上に乗っていますのは大徳寺納豆。
栗は先生が水飴で炊いてくださったもので、それに葛と大徳寺納豆が合わって、唯一無二の深い味わいでした。お干菓子は先生が下呂温泉で求めてきてくださった、麦粉と和三盆の落雁、とちの実せんべい、やま柿でした。どれも秋らしい滋味にあふれた素朴な味わいのお菓子でした。
季節は秋へ向かっていっているのですね。
今日は夜咄ってどん
なお茶事?から話が発展していき、ぜひともと熱望する声に先生が応えて下さり、炉開茶事を夜咄茶事にかえて開かれることが決まりました。
秋の夜長のお茶事はうっとりといいものでしょうね。(宗裕)
Filed under: 今日の学び
Closed【夜咄茶事の予定】
11月3日(日) 日没の頃(時間は未定)
例年ですと炉開きが開かれる頃ですが、皆様のたってのリクエストを先生が聞き入れて下さり、夜咄茶事となりました。
時間等詳細が決まりましたらお知らせいたします。皆様ご予定下さい。
10月26日追記集合時間は17時となりました。日没を待って席入りとなります。
Filed under: 今日の学び
Closed【11月】
9日(土)
16日(土)
23日(祝)
【12月】
7日(土)
14日(土)
21日(土) 21日は年内最後のお稽古となり、恒例のごまぜんざいがあります。午前中にお越しください。
Filed under: 学びの予定
Closed9月は菊の
月、そして9月9日は重陽。重陽はご節句の一つで菊の節句ともいわれているそうです。昔は邪気を払って長寿を祈るため、菊の花を飾ったり、菊の花び
らをお酒に浮かべて飲まれていたそうです。
重陽にちなみまして、本日のお軸は「重陽光日菊花新」。写真では見えませんが薄く菊の絵が描かれています。
お花は木蓮、萩、珍至梅でした。萩は昨夜は蕾だったそうですが、今朝になったら花開いていたそうです。秋ですね。
本日の主菓子は、黒豆と道明寺のみぞれかんでした。道明寺のふっくらとした食感、黒豆の香りが優しい一品でした。お干菓子は大関のごま赤飯せんべい、ナッツケーキ、ポルポネーズというアーモンドクッキーでした。(宗裕)