平成25年10月12日のお稽古

10 床の間月とは思えない暑い日が続きましたが、ようやく秋らしい陽気となりました。本日のお軸は「花すすき風のもつれは風がとく」。
ススキが月夜の風に吹かれ、静かにそよいでいる様子に秋の風情を感じます。
お花は、ホトトギスと紅白の水引。
主菓子は栗蒸し羊羹、干菓子は群馬県高崎の芳房堂「五色甘納豆」、奄美大島「ころころたんかん」

今日はお天気が良かったので、炉開きに備えて灰の準備をしました。
お稽古の合間に順番に庭に出て、灰をふるいにかけ、しっとりした灰が仕上がお菓子りました。
土遊びのようで楽しい作業でした。灰はこのように手間と時間を掛けて作られるのですね。

お点前だけではなく、お道具などの準備についても、これから少しずつ学んでいきたいと思います。(み)

平成25年10月5日のお稽古

IMG_092410月に入りました。

今月のお稽古は長板風炉一つ飾りです。写真は建水を運び出したところです。

掛け軸は「秋声満樹間」。IMG_0922秋の虫たちの声が聞こえるような気持ちになりました。

お花は彼岸花、秋明菊、藤袴、桔梗、珍至梅、矢筈葦のススキでした。ススキは黄金色に開いています。日本画をみているような錯覚に陥るほど美しかったです。

IMG_0921主菓子は枝豆餡のお餅でした。お干菓子は下呂温泉彩菓堂の落雁と奄美大島銘菓の「ころころたんかん」のスライスでした。(宗裕)

 


菅田健三宗匠 忌明法要に参列して

 去る9月22日、大徳寺大慈院で執り行われました法要に、先生と社中の皆様と参列して参りました。

 菅田宗匠は、山中先生が長年師事された宗匠であり、私たちは孫弟子にあたります。深く敬愛されている菅田宗匠とお別れされた先生のお気持ちを思うと私たちも深い悲しみに沈みました。

 私たちは幸いなことに、菅田宗匠がお茶席を持たれる時などに、お運びのお手伝いでお目にかかる機会をいただいてきました。

 近いところでは、昨年秋の南宗寺献茶式の家元懸釜濃茶席、又今年のお正月の今宮神社献茶式の高麗橋吉兆本店でのお茶席のお手伝いの折にもお会いすることができました。

 終了後は慰労会を催して下さり、厚かましくもご一緒させていただきました。お茶席では凛とされていてお話をさせていただくのも憚られましたが、慰労会ではご家族の皆様に囲まれて本当に楽しくお幸せそうで、ご家族を大切にされてきた家庭人でもあることが伺えました。

 山中先生が常々菅田宗匠のお言葉として伝えてくださっていますのは、「おいしいお茶を点てなさい」130922大徳寺というとてもシンプルな言葉です。簡単そうなことが一番難しい。お茶を点てるのもそうですね。相手の方の状態を想像しながら、どのようなお茶をお望みかを汲み取ってお点てする。一生かかって学んでいくことなのかもしれません。

 菅田宗匠の講演会でお伺いして印象的だったのは「お茶事をしなさい」ということ。お茶事をしないと、本当の意味での茶道が分からないとおっしゃっておられました。そして「お茶席は天国のようなところ」ということ。おもてなしによってお客様を天国へお連れできるのですね。

 今頃菅田宗匠は本当の天国で、どなたとお茶事を楽しまれていらっしゃるのかと勝手ながら思いを馳せております。

 どうかこれからも未熟な私たちをお見守りくださればと存じます。

 心よりご冥福をお祈り申し上げます。

 


平成25年9月21日のお稽古

今週は台風18号が関西を通過し、京都や滋賀などお茶にゆかりの深いところにも被害が及び、ずいぶんと心配しました。

130921床お稽古場のある西宮市もかなりの風雨で、「家が揺れて眠れなかった」「風が怖かった」という声が聞かれていました。

さて、本日のお軸は「雲悠々水混々」。台風の後には自然の偉大さを思わずにはいられません。お花は白の桔梗、白と赤の木槿、矢筈葦のすすきでした。

お菓子は、先生お手製の栗餡入りの葛まんじゅうでした。上に乗っていますのは大徳寺納豆。130921お菓子1栗は先生が水飴で炊いてくださったもので、それに葛と大徳寺納豆が合わって、唯一無二の深い味わいでした。お干菓子は先生が下呂温泉で求めてきてくださった、麦粉と和三盆の落雁、とちの実せんべい、やま柿でした。どれも秋らしい滋味にあふれた素朴な味わいのお菓子でした。

季節は秋へ向かっていっているのですね。

今日は夜咄ってどん130921お菓子2なお茶事?から話が発展していき、ぜひともと熱望する声に先生が応えて下さり、炉開茶事を夜咄茶事にかえて開かれることが決まりました。

秋の夜長のお茶事はうっとりといいものでしょうね。(宗裕)

 


夜咄茶事の予定

【夜咄茶事の予定】

11月3日(日) 日没の頃(時間は未定)

例年ですと炉開きが開かれる頃ですが、皆様のたってのリクエストを先生が聞き入れて下さり、夜咄茶事となりました。

時間等詳細が決まりましたらお知らせいたします。皆様ご予定下さい。

 

10月26日追記集合時間は17時となりました。日没を待って席入りとなります。

 


平成25年11月〜12月のお稽古の予定

【11月】

9日(土)

16日(土)

23日(祝)

 

【12月】

7日(土)

14日(土)

21日(土) 21日は年内最後のお稽古となり、恒例のごまぜんざいがあります。午前中にお越しください。


平成25年9月14日のお稽古

9月は菊のIMG_0860月、そして9月9日は重陽。重陽はご節句の一つで菊の節句ともいわれているそうです。昔は邪気を払って長寿を祈るため、菊の花を飾ったり、菊の花びIMG_0862らをお酒に浮かべて飲まれていたそうです。

重陽にちなみまして、本日のお軸は「重陽光日菊花新」。写真では見えませんが薄く菊の絵が描かれています。

お花は木蓮、萩、珍至梅でした。萩は昨夜は蕾だったそうですが、今朝になったら花開いていたそうです。秋ですね。

IMG_0857

本日の主菓子は、黒豆と道明寺のみぞれかんでした。道明寺のふっくらとした食感、黒豆の香りが優しい一品でした。お干菓子は大関のごま赤飯せんべい、ナッツケーキ、ポルポネーズというアーモンドクッキーでした。(宗裕)


平成25年10月の研究会の予定

【10月の研究会】

26日(土)

ご出席の方は先生までお知らせください。


平成25年10月のお稽古の予定

【10月の予定】

5日(土)

12日(土)

19日(土)


平成25年9月5日のお稽古

9月最初のお稽古日でした。先月まであれほど猛暑だったのに…随分と涼しくなりましたね。
急な秋の訪れに少し寂しい気がいたします。床
本日のお軸は「瀧」。流れ落ちて飛沫舞う様子が「瀧」の一文字で表現されています。
ススキに秋を感じつつ、勢いある滝が残暑を和らげてくれています。
本日は、風炉の中置き、細水差しを使ってのお稽古でした。だんだんと涼しくなり、風炉をお客様に少し近づけます。
水差しの蓋には少量の水をかけておき、蓋の水滴を建水にこぼすことで、お客様にも涼しさを感じて頂きます。季節にあわせた細やかな心遣いですね。お菓子
そして、先生がお誕生日を迎えられました。お花日頃の感謝とお祝いの気持ちをこめて、宗泉会一同よりお花をお贈りしました。これからも末永くご指導お願いいたします!
研修でお休みされていた方も戻ってこられ、お祝いにふさわしい華やかでにぎやかなお稽古日でした。(み)