平成26年11月15日のお稽古

1416055835119空気がひんやりしてまいりまして、ますます爽やかなお茶日和となりました。
お軸は、彩り豊かな照り葉の画に、良寛和尚の歌。お花は、黒蠟梅の照り葉と黄色い嵯峨菊、そして紅葉の始まったリョウブの葉。先生のお作の花入れに生けられています。”深まりゆく秋”の設いにうっとりいたします。
主菓子は、先生お手製の蜜芋ようかん。お干菓子は、大徳寺納豆がアクセントになっている清香殿、頂きもので太宰府藤丸製。
今日はお休みの方が多く、「ご自服」のお稽古もさせていただくことになりました。今までな1416055756662かなか御自服の機会がなかったものですから良い勉強になりました。亭主側と正客側と両方のお作法を代わり番こに習って、互いにお茶を飲みあい心を通わせるひとときを過ごせたように思います。 (わ)


平成26年11月8日のお稽古

1415532678341週の炉開の茶事は大変有意義で貴重な時間でした。日々のお稽古の積み重ねが大切、とそんな想いでお稽古に向かいました。

お軸は「一琴一鶴」、お花は嵯峨菊とヤハズススキ。気品ある白い嵯峨菊は舞う鶴のように感じられました。

本日は四方棚1415532666069。津軽ひねり塗の棗の蓋を開けた際の朱塗が美しく、正客席から拝見していますと、お棚、棗、そして炉縁とつながる塗りの美しさがまるで照葉の輝きを映し出しているようでした。

黄色とピンクの可愛らしい主菓子は銀杏と白餡1415532703338で作られていました。皆さん、銀杏のお菓子は初めて!と先生の創作に驚きと感心の声があがりました。干菓子はいちょうと菊、そして栗キントン。きれいな青色の振出は先生の新作です。傾けると五色のさまざまなお味の甘1415532688616い玉がコロコロコロ。。。

立冬を迎え、炭の温もりを味わいながら美味しい至福の時間となりました。(み)


平成26年11月2日 炉開きの茶事

IMG_1694 今年もお茶のお正月、炉開きの茶事が開かれました。

お天気が心配されましたが、幸い雨に当たる事はなく過ごす事ができました。

11時の席入り。ご亭主と半東さんは初めてのご経験とのことで、緊張の面持ちで臨まれていました。正客の私も2度目の経験でドキドキしていましたが、親しい間柄、次第に和んでいきました。IMG_1703

今回は、席入り→炭点前→主菓子→中立ち→濃茶→懐石→薄茶の順で進んでいきました。

水打ちされた清々しい露地を辿って席入りすると、床の間には茶壺とともに吉田尭文筆「峯高紅葉深」のお軸が掛けられていました。このお軸は先生がお若い頃にご縁があって頂くことが出来たものだそうです。その深いエピソードとともに有り難く拝見いたしました。

炭点前がよIMG_1705どみなく進み、お釜がしゅんしゅんとよく沸いているの拝見しながら、主菓子をいただきました。銘は「初霜」。椿の花に霜がつもっている景色にうっとりとしました。

中立ちの後、床の間に清々しく生けられたお花を拝見し、熱々で服加減よく練られた濃茶をいただきました。至上の幸せでした。

懐石料理は、先生のお手製です。数日に渡ってあちこち美味しいものを求めて走り回ってご用意くださったIMG_1707母の味です。幾度も先生のお料理をいただいていますが、いつも新しいアイデアが詰め込まれていて驚かされます。体のどこかに染み込んで、いつか優しいお味の真似ができたら、と願っています。

最後に薄茶をいただきました。お干菓子も先生定番の大徳寺納豆入りの和三盆とイチョウの形の雲平とお煎餅でした。

大役を終えたご亭主と半東さんはにっこりとされていて充実感に満ちていました。楽しかったね、と言い合いながら全員で記念写真を撮ってお開きとなりました。IMG_1739

さあ、炉のお稽古にこれから励んでまいりましょう。(宗裕)

 


平成26年10月25日 研究会

素晴らしIMG_1681い晴天のもと、研究会が開かれましIMG_1684た。

本日は花寄せ、濃茶、炉の炭点前を学びました。

花寄せでは、まず先生が花台のお花床の間には10カ所の花入が用意してくださっていました。意気揚々と床の間の前で花台と向き合ってみたはいいのですが、お花たちをどう取り合わせて、どうまとめていいもののか・・・あれこれ迷っているうちに時間だけが経過していきます。

途中一旦中断して、先生から「まずメインのお花を決めます」「奇数のお花を入れますよ」「すべてのお花たちが根元で一つにまとまっているようにします」等のアドバイIMG_1682スとお花と仲良くなるためのちょっとしたコツも教えて頂き、再開しました。

二巡してお花を入れましたが、なんと難しいことでしょうか。まとめたつもりが、お花達はあっちこっちの方向へ逃げていってしまいます。先生より「普段からお花を触っていないと言うことは聞いてくれませんよ」とお言葉をいただき、肝に銘じました。先生からお花を頂いて自宅に戻り、数々のご助言を思い出しながら入れてみてました。お花と少し仲良くなれた心持ちが致しました。

濃茶と炭点前IMG_1683は、11月2日の炉開きを想定しながらのお稽古でした。役に当たられている方達は緊張の面持ちで臨まれていました。主菓子は先生お手製のこしあんの中に栗の渋皮煮がごろんと一つ入ったお饅頭でした。花寄せで頭を使っIMG_1688たのでより美味しく染み込むようにでした。とろりとしたお濃茶をいただき、またお花に囲まれて、極楽でした。

本日で半年の間馴染んできた風炉とさようならです。来るべき炉の季節、気持ちを新たに臨みたいと思います。(宗裕)


平成26年10月18日のお稽古

今日は、灰作りのお手伝いにぴったりな爽やかな秋晴れです。お庭には漉し器などその用意がされていましたが、先ずはいつものお点前のお稽古です。

お軸IMG_1673は、色とりどりに色づいた照り葉の画、その中に美しい小鳥も紛れていま して、深まりゆく秋がズームアップされているように思えました。賛 は、上田 秋成の歌「白雲に心をのせてゆくらくら秋の海原思ひわたらむ」です。

お花は、可憐な上﨟ホトトギス、銀水引き、鳴子百合の葉。凝った網目模様の手付き籠に生けられています。

主菓子は、先生が紅芋粉を使って作られたこし餡入りのお餅。干菓子は、栗の甘納豆と大徳寺大慈院で出されたお干菓子でした。IMG_1675

いつもながら、お稽古は難しいところがありますが、先生にいろいろとお話を 伺って、季節を感じながら美味しいお菓子とお茶を頂き、今日もほっとするひ とときを楽しめました。勿論、灰作りのお手伝いも皆で協力して終えることがで きました。(わ)


平成26年11月 12月の予定

【11月の予定】

(炉開の茶事)

11月2日 11時〜席入り

(稽古日)

8日(土)

15日(土)

22日(土)

29日(土):12月分

【12月の予定】

6日(土)

13日(土) 稽古納め ごまぜんざいの日 午前中にお越し下さい。

以上


平成26年10月11日のお稽古

台風が近づいている様ですが、こちらはまだ穏やかな曇り空のお天気でした。
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お軸は紅葉の景色が、、。前回のお稽古のお軸から更に、紅葉が進み、葉が金色に輝いています。
お花は矢筈芒、秋桜、ほととぎす、秋明菊で、この煤竹の籠も印象的でした。
IMG_1672大板」の中置きの点前のお稽古をさせていただきました。細水指、蓋置は先生お手製です。

因みにこの独特の模様の御棗は桃の種で作られており、先生が山形での全国大会の時にお求めになられました。
主菓子は道明寺の皮の食感がしっとりと絶妙で、中の渋皮煮と餡が程よい甘さでした。
お干菓子は、干しマンゴー、えくぼ落雁、和三盆。IMG_1666

今月で風炉がお終いかと思うと、寂しい様な、、清々しく炉開きを迎えられるよう残りのお稽古も心してお点前をという気持ちで取り組んでおりました。(芳)


平成26年10月4日のお稽古

心地よい風が1412511171325吹き、お稽古への道中にススキや曼珠沙華に出会う頃となりました。お軸には、岩間を流れる豊かな水に紅く色付く木が一本、深まりゆく 秋を感じます。

お花は桔梗、木槿、ホトトギスです。主菓子は、求肥に上品な甘さの餡がくるまれており、求肥のやさしい柔らかさと芥子の実のプチプチ感で美 味しさが口いっぱいに広がります。シナモンが目にもお味にもアクセントに。銘は「里の秋」。

お干菓子は讃岐の和三盆、萩の夏蜜柑の砂糖漬でした。

炭の温1412510708265も りが恋しくなる時期、風炉をお客様に近寄せた中置きのお稽古をいたしました。お茶室の設えからお点前にまで、季節に応じたおもてなしの心配りを感じます。 今月は名残りの風炉のお稽古に励みます。(み)


平成26年9月27日のお稽古

IMG_1663 金木犀のよい香りに秋の深まりが感じながらお稽古場へ向かいました。

私にとっては夏休みが終わってから始めてのお稽古でしたので、先生、皆様へ久しぶりのご挨拶を申し上げて、床の間を拝見致しました。

お辞儀をして見上げると、秋の野山がありました。お軸はススキとお月様の墨彩画に「花すすき 風のもつれは 風がとく」と添えられています。そして背負いかごにはお花たちが一杯摘まれていました。木槿、桔梗、珍至梅、ねじ花、矢筈葦でした。

主菓子は渡り鳥が焼き印されたお餅の生地に、先生が美味しく炊かれた栗餡がたっぷりと包まれていました。お干菓子は長野IMG_1662銘菓「みすず飴」、萩のお土産の蕨粉のういろう、振り出しにはラムネと金平糖でした。

お茶室にいると、ついつい日常に飲み込まれ、季節を楽しむ余裕がなかったと気づかされました。心がカサカサになっていたかもしれません。「やっぱりお茶っていいなぁ。」と幸せをかみしめておりました。(宗裕)


平成26年9月20日 研究会

1411206522290今月は天然忌がありましたので、今回の研究会はお茶湯から始めました。
お軸は牧水の秋の歌、お花は、白い芙蓉と赤水引。
芙蓉は美しさの例えに用いられる一日花だそうです。
主菓子は、先生お手製の栗むし羊羹。
栗がたくさん使われており、目にもお味もとても贅沢なもので、美味しくいただきました。
お干菓子は海外からのお土産のカラフルな可愛らしい1411206427985ゼリーでした。
続いて茶通箱のお稽古を致しました。
茶通箱は2種類のお濃茶を頂くお点前です。
一服目は正客のお持たせのお茶を頂き、二服目は亭主の用意頂いたお茶を頂きます。
先生や先輩の方の茶通箱の軽やかな扱いに皆さん注目し、感激していました。
今回もとても有意義な研究会となり、お勉強になりました。
しっかりと学んでいきたいと思います1411206463952。(ゆ)