10月の研究会 中止のお知らせ
10月 2015

お教室に向かう道中、随分と高くなった空に細く棚引く雲と肌を撫でていく心地よい風が、「実りの季節」を告げているように感じられました。
その季節は茶室の中でも見つけることが出来ました。お床を見ると、私がどんな空を見ながら来たのかをお見通しのようなお軸が迎えてくれました。
さらにお菓子器を開けると、「こうべを垂れる稲穂」の焼き印が押された餅生地に餡が包まれたお菓子がありました。その餡は遊んで紅潮した幼子の頬を思わせるような愛らしい色をしていました。心を溶かすような優しい口あたりでおいしかったです。
今日は竹台子のお稽古でした。台子を支える4本の竹の節に隠された秘密を社中の皆さんで考えることを通して、何事も観察眼を磨くことや細やかな心を持つことを教えていただきました。また、先人の知恵に改めて頭が下がる思いでした。
季節を見つけたり、先人の知恵に触れる喜びは心を満たしてしてくれます。またその喜びを感じた瞬間の表情や驚きを共有できる場所があることは有難いことです。茶道と山中先生のお陰でこの幸せを享受できることに感謝したお稽古となりました。(松風)
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秋日和の中の研究会。初炭、数茶、濃茶が行われました。
今日のお床は、「万里無雲孤月圓」のお軸が明日の中秋の名月に合わせて掛け られ、籠には矢筈ススキ、彼岸花、秋明菊の花たちが。秋の風情に満ちたお茶 室です。
主菓子は先生お手製の「かるかん」です。もっちりとして重厚で深い味わいのある本当に美味しいものでした。お干菓子は、ラスクに金沢の煎餅、それに先生お手製のはすの実の蜜煮。はすの実の下拵えの仕方などを伺いながら頂きました。
七事式の一つである「数茶」のお稽古は全くの初めてでした。心許なくもありましたが、それ以上に期待感を大きくしてお稽古に臨みました。数茶の式法や折据、札の扱い方など詳しく教えていただき、何度もご注意を受けながらも、数茶でのワクワクドキドキ感がたまらなく和やかで楽しかったです。先生、皆様ありがとうございました。 (わ)
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シルバーウィークの一日目、さわやかな晴天の下でのお稽古でした。
主菓子は愛らしい形の栗のお饅頭。中には白餡が包まれていました。キラキラしたお粉は何だと思われますか?なんとオブラートパウダーなのだそうです。ぶどうの形のお干菓子盆には和三盆とラスクが、金のかごには小豆の棹物菓子と盛りだくさんでした。
26日(土)は研究会です。初炭、数茶、濃茶の三つを行う予定です。ご参加の方は10時までにご参集ください。(宗裕)
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今週は台風の影響で北関東や東北で大きな水害が起きました。今朝は東京で地震もあり、改めて自然の怖さを感じた一週間でした。
床の間には秋の夕暮れの景色のお軸。お花は名残の木槿と萩、そして先生のお庭の青葉でした。
主菓子はうぐいす豆の餡が求肥と氷餅で包まれていました。お口の中でとろけるような食感でした。お干菓子は和三盆と金沢のお煎餅でした。
美味しいお菓子をいただいてお薄を一服。かけがえのない大切な時間です。「一週間がんばって、お稽古に来られてよかったね。」と語り合っておりました。(宗裕)
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去る8月8日に、先生と会の皆様8名で京都へ茶杓を作りに行って参りました。殆どの方が初体験で、やる気十分で臨まれていました。
今回の茶杓作りは体験でしたので、すでに在る程度形が出来ている竹を削り始めました。慣れない小刀で側面、裏面と削り、櫂先の形を決めて、やすりで形を整えていきました。約2時間で皆様それぞれ満足がいくものが仕上がったご様子でした。
「これまで茶杓って何気なく見てたかも」「これからは茶杓を見る目が変わりそう」という声が聞かれ、研究会は成功だったようです。
研究会のあとは近くの豆腐店でランチをした後に、先生がいつもお抹茶を使われている柳桜園茶舗へ参りました。抹茶アイスを店内でいただきました。「お口直しに」と美味しい冷茶を振る舞って頂き、ほっと一息。これからは「お詰めは?」と聞かれた時にお店がイメージできそうです。
さらに烏丸通へ足を伸ばして、お香の「松栄堂」と茶華道会館へ。お茶にまつわる様々に出会えた一日でした。
9月までしばらくお稽古はお休みです。
今年の夏は殊の外暑さが厳しそうです。末筆ながらご自愛をお祈り申し上げます。(宗裕)
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