平成28年3月の予定
2月 2016

一月の第二日曜日、初春の光清かな凛とした空
気の中、先生のお宅にて初釜が行われました。
今回 お茶事は初参加という方もあり、寄付から路地に出て腰掛待合、迎付けとひとつずつ丁寧に説明しながらお稽古させていただきました。外腰掛の背もたれを初釜用に新調されていたり、湯桶が蹲踞の横に置かれてあったり、亭主の心づかいも学ばせていただきました。
床の間に飾られた結び柳を見ると、昨年無事に過ごせたことを感謝し、今年も良き一年となり次の年を迎えられますようにという気持ちになります。
まずは、お濃茶から。その年の初稽古となる初釜は先生が亭主をつとめお濃茶
をたててくださいます。私は今回初めて拝見したのですが、先生の緩急の流れが有り 美しいお点前に思わず見とれてしまいました。蒸かしたての主菓子を二つに割ると湯気がたちのぼり、紅餡と白い皮でおめでたさも感じられるほかほかの薯蕷饅頭をいただき、まったりとたてあがった極上のお濃茶をよばれただけでも満足感いっぱいなのですが、この後、点心へつづきます。
お料理は大徳寺重に彩りよく盛られ、半東さんに運ばれてきます。わくわくと蓋を開けるのが楽しみです。心をこめてご用
意いただいたお節料理はどれも美味しくお酒が進んでしまいました。お雑煮は鴨やお野菜が入ってとても豪華だったり、炊き合わせのすだれ麩はじめていただく食材だったりと、充分すぎるお食事でし た。
薄茶の前に、先生から今年の干支の手書きのお扇子をいただき、くじ引きをしました。
先生お手製のお干菓子とお土産のお菓子でお薄もたっぷり二服ずつ。羽子板の形をした桃色の寒氷はとてもかわいらしかったです。
楽しい時間はあっという間に過ぎ、なごやかに初釜を終えました。
先生にいただいたお扇子を今年のものに入れ替え、また二月からのお稽古に励みたいと思います。 (里)
お床には毎年その年最後のお稽古で飾られる「先今年無事目出度千秋楽」のお軸がやはり今日が今年最後のお稽古ですよ、と教えてくれたのでした。
毎回楽しみなお手製のお菓子は今日も驚かされました。お菓子器の蓋を開けてみると、寒中の紅梅を思わせるぎゅうひの風呂敷に優しく包まれた「季節のご挨拶」がお行儀よく並んでいました。まるで先生から私たち一人一人へ下さった贈り物のようでした。中には甘いようかん、お餅が入っていて今年一年分の出来事や想いがぎっしりと詰まっているような大満足の内容で した。召し上がる皆様の表情がそのことをよく物語っていました。この楽しみもしばらくお預けなのが寂しい限りです。
11時過ぎ、炉からお釜が外され、代わりにお鍋が乗せられました。お鍋の中は真っ黒です。しかし漆塗りのような艶やかさがあります。これは毎年恒例の「ごまぜんざい」です。漆のような艶はゴマから出ている油なのだそうです。先生お手ずからゴマをすりつぶしてお作りになったもので、一人一人に振舞ってくださいました。
冷ましながら口に運ぶと、まず鼻腔をごまの香りを含んだ甘い香りが刺激し、口の中ではよく知っているゴマ特有の食感と味なのに、確かにそれは「ぜんざい」としか言えないものでした。お料理の脇役のゴマにこのような楽しみ方があったのだと初めて知りました。皆さんと車座になって、おかわりをしながら頂きました。
いつにも増して山中先生と皆様の笑顔あふれる楽しい一時で、本年のお稽古はめでたく千秋楽となりました。(松風)
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12月とは思えないほどの暖かい日が続いていますね。本日も前回に引き続き、水差運び点前のお稽古です。
お軸は、「花は越後の雪椿」。表装も凝っていて、とても素敵でした。お花は椿でした。
主菓子は、先生お手製の紅芋餅。形が椿を思わせ、さらに真ん中から少し覗く白あんが雪のようで・・・今日の お軸の言葉が思い起こされ、より一層美味しく感じました。お干菓子は、干し柿とみちのくせんべいでした。
来週はお稽古納めです。そして、毎年恒例のごまぜんざいを頂きます。(真)
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床の間は冬山の景色が広がっていました。嵯峨菊と黒臘梅の照り葉に日だまりのような温かみが感じられました。
今月のお稽古は水差運び点前です。改めて道具を運び出す位置、自身の点前の時の位置などを確認してからお点前を始めると、いつもより落ち着いた心持ちで点前を進めることができ、点前座からの景色も違ってみえるようでした。
お菓子は、ふっくらとした白い椿を思わせるお饅頭でした。栗の渋皮煮に栗餡が包まれて、その上に道明寺と氷餅がふんわりふんわりと被さっていました。お干菓子は和三盆と麩焼き煎餅でした。
今年のお稽古も残すところあと2回となりました。ごまぜんざいの19日は、無事に皆さまと迎えられますことを楽しみにしております。(宗裕)
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本日は小春日和 お家元のお軸、凛とした美しい水仙を引き立てる花入れを前に、軸飾り、盆香合、台飾り、唐物、お薄等ご指導いただきました。
主菓子は先生お手製の栗の焼き菓子、香ばしさと栗の甘さが絶妙です。広島のもみじ饅頭やお干菓子は仙台のみちのくせんべい、信州の真味糖、、と全国のお菓子がいただけるのも有難いことです。 熱々の心に染みいるお茶まで、大変美味しくいただきました。
錦秋のお茶碗には皆さんうっとりとされていました。 研究会も優しい日の光に包まれた穏やかな雰囲気の中、充実した内容でまたも満足な時間を過ごさせていただきました。本日の学びは、また次回やお茶会で活かしていきたいと存じます。
次回は早、師走。ますます寒くなりますので、体調に気をつけてまいりましょう。 宗芳
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【12月の予定】
5日(土)
12日(土)
19日(土)
※19日は恒例のごまぜんざいの日です。お昼前にご参集ください。ご出席の場合は先生までご連絡ください。
以上
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深まる錦秋の中お稽古に向かいました。 お茶室では照葉の絵のお軸が掛けられ、落葉たちが まるでそのお軸から抜け出て舞い散ったかのように、 床に置かれていました。流れるような立体的な室礼!素敵です。
沖縄の焼き物の花入れにはツワブキが綺麗な黄色の花を咲かせています。 これは葉が斑入りで趣高いツワブキです。
主菓子は、先生お手製の安納芋の羊羹。食籠の蓋をあけると錦秋の気配が。 鮮やかに色づいたイチョウの葉がはらはらと散り重なっているように見えました。 お味も、安納芋特有のしっとりとした濃い蜜味のそれはそれは美味しいものでした。
今日のお棚(高麗卓)について先生にお尋ねしたところ、 塗りについても(真塗り、かき合わせ塗りなど)お話を伺うことができました。 今日も充実したお稽古でした。 (わ)
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