平成26年5月3日のお稽古
5月 2014

ゴールデンウィークも後半初日です。町中はつつじの植え込みが華やかに咲きほこっています。本日は憲法記念日で祭日でしたが、地元に残っている会員も多いことから、4月分の振替の稽古日となりました。
本来ならば本日から風炉に変わるはずでしたが、皆様のリクエストに応えて下さり、先生が旅簞笥を残して下さっていました。
よってお茶室ではまだ桜の季節ということで、名残の桜をたっぷりと楽しみました。
お軸は藤の花の句。お花は一人静と葦でした。
主菓子は先生が関東風の桜餅を用意して下さり、生地には桜の花が焼き印されていました。
お干菓子は鎌倉豊島屋の小鳩豆楽と亀屋吉永の無門でした。(宗裕)
(本日の写真はアップできませんでした。申し訳ありません。)
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平成26年4月26日のお稽古
5月 2014

ゴールデンウィークの一日目。しとしとよく雨が降ります。街をハナミズキの白や紅の花が彩り、牡丹が華やかに花開いています。
本日のお軸は「一期一会」。初めて方が見学にいらっしゃっいましたので掛けられたそうです。お花は先生のお庭で咲いたタイツリソウです。この季節に咲くタイツリソウのフレッシュな翠と可憐な花には感動させられます。
お菓子は道明寺の桜餅。桜の花の塩漬けがアクセントです。お干菓子はさまざま桜、亀屋良永の無門でした。
新年度の疲れがたまるこの頃。美味しいお菓子をいただきお茶を頂くと、疲れが吹っ飛んでしまいました。体がほかほかと温まります。お稽古場は癒しの場でもあります。(宗裕)
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平成26年4月20日 研究会
4月 2014

今回の研究会では、廻り炭と濃茶のお稽古を行いました。
お軸はお勉強する私たちを励まして下さるような文人画がかかっていました。春蘭と書物と水仙が描かれていました。お花は清楚な白いお花と矢筈葦でした。お菓子は黒五の粉がまぶされたお餅。お菓子も炭と格闘する私たちへのエールのような色合いでした。
廻り炭は茶道修練のために制定された七事のうちの一つです。通しでお稽古をするのは初めてでした。いつもの炭点前の間に、廻り炭が入るような形で進行していきます。
炉 の右側と左側では炭のつぎ方が違います。引き上げる時は逆手になります。炭の扱い、火箸の扱いに戸惑いながらのお稽古でした。巴半田、筋半田、底とりなど普段の炭点前ではない道具も新鮮に感じられました。
私は苦手だった炭と少し仲良くなれたような気持ちになりました。
みなさんからも、「楽しかった。」との声が聞かれていました。(宗裕)
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平成26年4月19日のお稽古
4月 2014

4月のお稽古は、毎年楽しみにしています旅箪笥です。お茶室に釣り釜がかかり、旅箪笥が設えてあると、春の気分が一気に増します。
利休さんが秀吉と戦いに行かれた先で考案されたとか。桜の木に釣り釜を吊るしてお茶を点てられたのでしょうか。
本日のお軸は「日月無偏照」。凹んでいた気持ちが少しアップしました。お花は黒臘梅とオダマキでした。
主菓子はうぐいす餅でした。何粒のお豆を使ったんだろう?と考えてしまうくらいうぐいす餡がたっぷりと入っていました。お干菓子は三重県伊賀にある紅梅屋のさまざま桜と御池煎餅、振り出しにはすはまの粒が入っていました。振り出しの胴には「ふり出すや あられまじりのむら時雨 碌々斎」
と書かれてありました。(宗裕)
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平成26年3月29日 研究会と壮行会
3月 2014

桜が開花した始めての週末、お稽古場を飛び出し、大阪の藤田美術館へ行って参りました。
藤田美術館は、大阪城の北の端にある昭和29年に開館された美術館です。今年は開館60周年にあたるそうで、春は『開館60周年特別展序章』が開かれ、秋には特別展が開かれるそうです。学芸員さんの説明によりますと、序章の今回の展示では、藤田美術館にあることがあまり知られていないけれども、世間一般にはよく知られた作品が多く展示され、秋には藤田美術館といえばこれ、というものが展示されるとのことでした。藤田美術館美術館は元藤田男爵邸の蔵だったそうで、造りが重厚でクラシックです。空襲にも耐えたそうです。
今回の私たちの一番の目的は国宝の曜変天目茶碗にありました。土曜日には学芸員さんのガイドがあるとのことで、開館と同時に伺って一通りの展示を拝見してから、11時のガイドに参加いたしました。曜変天目茶碗は世界に3つしかなく、他には東京の青嘉堂文庫美術館と大徳寺龍光院と日本に全てがあり、いずれも国宝に指定されているそうです。ちなみに、大徳寺龍光院さんの展示が殆どなく、3つ全てを観ることは難しいことなのだそうです。
展示室は薄暗く、また展示ケースのスポットライトも強い光ではなく(他の展示物の鑑賞に影響するので)曜変具合が写真で見るほど分からなかったのですが、学芸員さんが強力な懐中電灯で照らして下さると、美しい瑠璃色が浮かび上がり、胸にすーっと感動が沸きあがりました。宇宙のような、という表現がされますが、正に星雲を目の前で見ているような心持ちになりました。昔の茶室は今よりずっと暗かったので、古の茶人達はこの瑠璃色は多分見られなかったそうです。拝見の時に窓を開けても光はさほど強くないし、外の光では反射が強すぎて色が浮かび上がらないものなのだそうです。
また、茶筅の跡が残っているそうですが、過去に所持した徳川家康、水戸徳川家・・・誰かはこの茶碗でお茶を飲まれたと考えられるそうです。
美術館の後は、高麗橋吉兆本店で、今年海外へ躍進される会員の壮行会が開かれました。その方のご家族とご友人もご一緒で和やかな席となりました。
その方は、料理の修行を長く積まれて来られました。吉兆の料理の奥深さをいろいろな角度から語って下さったので、深く料理を味わいつつ頂くことができました。その時間は、その方のこれまでの歩みと、こ れからの飛躍に思いを馳せるものともなりました。渡航後は時々、海外からの美味しいレポートをこのブログでも伝えて頂ければ嬉しいです。
吉兆本店は今宮戎の献茶祭のお茶席のお手伝いや点心席で何度かお伺いしていますが、お茶を志す者としては特別な場所だと感じます。今回はユネスコの無形文化遺産登録を記念して、お昼に松花堂弁当を出されていましたので、このような素敵なお祝いの席を設けることが出来ました。
広間のお床には、お店が大事にされている雛壇が飾られてて、その前で皆様と記念撮影をしお店を後にしました。心が一杯に満たされた、春の一日でした。(宗裕)
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平成26年3月15日のお稽古
3月 2014

お軸は「水温む静かに思うことのあり」。いつもこの季節に掛けられるお軸です。
お花は雪桜と雪柳でした。雪桜は花が輪っかになっていて、ティアラみたいです。白い花と翠が清らかでした。
今日のお稽古の間に、お別れ、新しい道、出会い、様々なお話を伺いました。いろんな思いを床の間が受け止めてくれるようでした。
主菓子は先生手作りの関東風の桜餅。白あんには桜の花びらが練り込まれいました。あと半月もすれば桜が咲き始めますね。
お干菓子は、先生が四国物産展で見つけて来られた、愛媛の干し蜜柑の”maru”。皮ごと干してあり、ころんと愛嬌のある姿と爽やかな甘さが印象的でした。和三盆糖は両口屋是清の二人静でした。
29日(土)は研究会です。藤田美術館へ国宝の曜変天目茶碗などを観に行ったあと、昼食もご一緒します。春に旅立つ方の壮行会です。いい時間となりますように。(宗裕)
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平成26年3月8日のお稽古
3月 2014

春の門出にぐっとくる扇面のお軸
「侘数奇常住茶之湯肝要」。
どこにいても茶の心は忘れず、お稽古で学んでいることを活かせるよう、備えておかなくてはなりませんネ。
水仙のように凛と。
お菓子は、先生お手製のよもぎ餅。モチモチ食感に大徳寺納豆のアクセントで美味しくいただきました。(恭子)
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平成26年3月1日のお稽古
3月 2014

今日は桃の節句の設えが用意されていました。幾つになってもこの時期は嬉しいものですね。
今日は5歳の女の子がお稽古に来られました。お茶室のひな祭りを楽しんだことでしょうね。
床の間はお内裏様とお雛様の絵のお軸、お花は桃と菜の花と麦の穂でした。
主菓子は雛だんご。白のお団子は柚子風味の餡入りで、黒のお団子は粒あん入りで黒五(黒豆、黒ごま、黒松の実、黒かりん、黒砂糖)という粉がまぶしてあり、香ばしく美味しかったです。串からいただくと、美味しさ倍増。童心にかえります。
お干菓子は男雛女雛の焼き印のついた鶴屋吉信の麩焼き煎餅「右近左近」、くるみの甘煮、和三盆糖でした。(宗裕)
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