令和6年11月16日のお稽古

時雨模様の週末、紅葉の色づきも濃くなってきました。

本日のお軸は「青松多寿色」でした。移ろう季節と常に青々とした松の緑。対照的でありながら心穏やかな風景が目の前に広がります。

主菓子は大徳寺納豆がほのかに香る餡を滑らかな紫芋の餅生地で包んだ先生オリジナルのお菓子。

お茶がいつも以上に深く美味しく感じられます。

今日も細かな所作のご指導をいただきました。それらを自然にできる様にこれからも鍛錬していきたいと思います。(宗奈)


11月9日のお稽古

 小春日和の中、お稽古に行くとお庭には秋明菊が咲き誇っていました。お茶室に入ると目の前には滝が現れ、清々しい秋が彩られていました。
 今日の先生お手製の主菓子は、栗たっぷりの柚子入り栗饅頭です。
 炉開き茶事も終わり本格的に炉のお稽古が始まりました。抱清棚の扱いに翻弄されながら、頭を切り替えてお稽古に専念しました。

(宗佳)


令和6年11月2日の炉開き茶事

今年の炉開き茶事は
小間仕様の形式で行われました。
お床には茶壺と「峯高紅葉深」のお掛けもの
点前座には台目棚
ご挨拶の後初炭へ
瓢炭斗と炉の炭点前
半年ぶりに開かれた炉に炭がつがれていく様もごちそうの景色です。
続くお懐石は
先生の趣向をこらしたお手間入りのお料理の数々に一同大満足で頂戴しました。
後座のお床には瓢花入。
立派な花入に負けない花達の表情がとても美しく白峰椿が照り葉と共に生けられていました。
先生手作りのお主菓子は
錦秋と御銘のついた色鮮やかなきんとん
八角食籠に美しく盛り込まれてありました。
丁寧に練られたお濃茶の後続きお薄
と頂きました。
雨音の聞こえるお茶事もしっとりと風情があり
小間仕様でのお茶事は大変お勉強になり沢山の教えを頂きました。

先生、ご亭主、半東さん
心より感謝申し上げます。
(宗由)


令和6年10月19日のお稽古

今年最後の風炉のお稽古は、
名残惜しいかの如く、外は雨。

床の掛軸は「萬里無雲孤月圓」、籠花入には庭の花を。
先生お手製の主菓子は、甘く煮詰めた銀杏の実とほろ苦い大徳寺納豆がアクセント、社中で「孤月」と名付けられ大変美味しく頂きました。
名残の時期、侘びた取合せに風炉締めくくりの日としてしっくりと感じられる1日でした。
いよいよ来月は開炉です、楽しみであり、そして引き締まる思いです。

(宗英)


令和6年10月12日のお稽古

 秋はまだかなと見上げた空、今日は天高く澄みわたりすっきりと秋空にかわりました。

 お床は【独専山水楽】 藍色の総縁は裂地で出来ているのでしょうか高度な技術で表装されたお掛け軸逸品です。手付きの花籠に薄、藤袴と白菊。お茶席で、わあっ~と歓声があがった先生お手製のとんがり頭の栗!!以前社中の方が命名された(栗ひろい)に納得です。

  10月の設えで風炉を中置にしてのお点前には、おもてなしの心が込めらている事が、恥ずかしながら最近になって判り、改めて日本の伝統文化、伝統工芸に感服いたし誇らしくおもいます。 

異常に気温上昇した今夏洋装でお稽古に来られる方もいらっしゃいましたが、気温が落ちつきはじめたこれからは、お気に入りの着物をお召しになってのお点前、お茶室がより一層華やかになります。   (時)


令和6年10月5日のお稽古

風炉が客付に寄せられると、長い夏の終わりを実感します。

本日のお掛物は、万葉仮名で書かれた若山牧水の秋のうた。

木槿と竜胆の花も清々しく。

先生お手製の栗蒸し羊羹が、一層秋の情趣をかき立てます。

美しいお点前とは、お菓子作りと失敗談、着物あれこれ、お道具の事。

話は次から次へと広がって、尽きることがありません。

色々なものに興味を持ち多くの事を体験する事こそが、

己を豊かにするのだと、先生のお言葉を心に刻み、

今日も至福の時間に感謝です。

(宗仁)


令和6年9月28日のお稽古


 9月の研究会では如心斎天然宗左を偲んで、お茶湯から始まり、七事式の且座、そして相伝物として唐物をご指導頂きました。
 お掛物は「天然」
 秋の味覚がいっぱい詰まった先生お手製の主菓子は社中にて「実 みのり」と名付けました。
 今回のお稽古では且座の東役をさせて頂き、先生からは及第点をもらったのですが、時間がかかり過ぎとのご指摘も。進行役のような東がもう少し頑張らないといけなかったのではと反省しています。いつもの如くお稽古の帰りには次回こそはと…

(宗佳)


令和6年9月21日のお稽古

度重なる豪雨、長引く猛暑、被害にあわれました方々に心からお見舞い申し上げます。
お彼岸近くになってもこの酷暑に、秋はいずことため息つきながらお稽古に向かいましたが、お床に「菊花香」のお掛物とお庭の秋草、稲穂の焼き印に金時芋餡がくるまれた主菓子をいただくと、あぁ秋はたしかに来ているとほっと心が安らぎました。
夏休み明けの今月は、ひと月ぶりの先生のお菓子に頬を緩め、平棗の扱い、二重棚の飾り方、基本のお点前を思い出しながらのお稽古となりました。(宗水)


【再掲】令和6年10.11.12月の予定

10月

5(土)お稽古

12(土)お稽古

19(土)お稽古


26(土) 研究会

—————————————-

11月

2(土) 炉開き茶事

9(土)お稽古

16(土)お稽古

30 (土)お稽古

※23日のお稽古は30日へ変更となりました。

————————————-

12月

7(土)お稽古

21(土) お稽古


28日(土)お稽古最終日 ごまぜんざい   

以上、よろしくお願いいたします。


令和6年9月14日のお稽古

ふとした涼風に季節のうつろいを感じます。

本日のお床には
秋晴 山静かにして 松聲遠し 秋清くして 泉氣香ばし
の句が掛かり、お庭の花が凛と生けられています。

同門に載っていたものをヒントに先生が手造りされた振出はなんとも言えない趣きがあり、
碌々斎 ふり出すや あられまじりの むら時雨 と書かれています。

お稽古中、色々な話を伺うのですが、作陶について話される先生はなんだか楽しそう。

まもなく中秋の名月。
大徳寺納豆香るお月見団子を頬張りながら、月のお茶を楽しませていただきました。

 (宗奈)