令和4年3月19日のお稽古

お稽古の道すがら桜の蕾の膨らみに春の訪れを感じ、先生のお家に着くと木瓜のお花が満開で迎えてくれました。
 茶室のお床には色とりどりの歌留多が付されているお軸と先程出迎えてくれた木瓜のお花が鎮座していました。
 お手製の大和芋のきんとんを堪能し、いざ、お点前へ。本来は先生のお点前をお手本に気づかなければいけないのですが、今回は柄杓の扱いを特別に教えていただきました。
 次回のお稽古では一挙手一投足、今までのお稽古を省みて取り組んでいきたいと思います。

(宗佳)


令和4年4月の予定

4月
2日(土)お稽古
9日(土)お稽古
16日(土)お稽古
23日(土)研究会
以上


令和4年3月12日のお稽古

一陽来復まさに今日はぴったりの一日。
床のお軸は「帰一」力強い墨の流れに心が動かされます。
一に帰る=初心に戻るという意。
また大き目のうずくまるの花入れには菜の花と芽吹き柳が柔らかな陽射しに映え、春の訪れを感じさせてくれます。
新年度・始まりの時期、気の引き締まる思いです。

先生お手製の主菓子はヨモギたっぷりの草団子。串から頂くのもまた楽しいもの。
たくさんご用意くださる先生のご苦労を思うと一口でほうばるのは申し訳ないのですが…美味しいのです。
城崎の麦わら寄せ細工の素敵な菓子入れには、生八つ橋。ニッキの香りがほのかにと。
お炭、湯気、お菓子とどれもお茶をより楽しませてくれる至福の時間となりました。
(宗英)


令和4年3月5日のお稽古

柔らかな日差しが降り注ぐ今日、3月最初のお稽古です。
ぼんぼりを思わせる、ころんとした紅の茶器に、
草木の芽吹を感じさせる、金霞の京焼茶碗。
男雛女雛の茶碗はもちろん、
先生お手製の素焼の振出しには、色鮮やかな金平糖。
心浮き立つ可愛らしいお道具に、自然と笑顔が溢れます。
先生お手製の主菓子は、うぐいす豆入り餡を、薄紅色の求肥で巻いたお饅頭。
緑が映える三つ葉は水引に似て、まるで春の訪れを告げる寿ぎのお手紙のよう。
その場でつけられた「花だより」との銘は、
ますます花咲き誇るこれからの季節にぴったりです。
今日のお稽古は全員女性。
黒一点のお掛物の男雛が、
ちょっぴり居心地悪そうに、頰を染めて見えました。
(宗仁)


令和4年2月25日のお稽古

立春が過ぎても厳しい寒さが続いています。
お床には紫野実山和尚筆「梅花和雪庭」
お花は侘助、かたくなに口を閉じていたお庭の侘助もようやくほほえんでくれました。
主菓子は雪の結晶の焼印がついた抹茶餡薯蕷饅頭、先生のお菓子の美味しさにお茶よりお菓子が楽しみかもという声まで。
お稽古はお軸の巻き方、筒茶碗の扱いや絞り茶巾などこの時季ならではのお勉強もさせていただきました。 (宗水)


令和4年2月12日のお稽古

本日のお掛け物は
寛和尚の詩に梅と鶯の彩墨画
梅の香りが漂い春の訪れが近くにある事を告げてくれているかのようです
先生手作りのお主菓子は酒粕入り紅芋粉饅頭
上品な旨味が口いっぱいに広がる逸品です
お茶室の設え、お道具、お菓子と全てに
おもてなしの心が込められています
そのお心に添うお点前が出来るように精進していきたいと思います
2月から新しいお仲間をお迎えしました
ご縁を大切にして共に学んで参りたいと思います

(宗由)


令和4年3月の予定

3月の予定は

5日(土)お稽古

12日(土)お稽古

19日(土)お稽古

26日(土)研究会

以上





令和4年2月5日のお稽古

立春が過ぎ陽射し柔らかではあったものの風は冷たく春が待ち遠しい一日でした。
本日お稽古始め。床には「千里走」お家元の寅の絵には勢いがあり、花入れには水仙と椿、結び柳が上品に飾られていました。
長板の初飾り、大棚点前は外隅に座り、座り火箸に立ち火箸…と記憶手繰り寄せても戸惑うばかりでした。
筒茶碗の扱いは難しいものですが、温かい一服を喜んで頂けるのは嬉しいものです。
先生お手製の主菓子は、金時芋餡にうぐいす豆納豆の入った求肥饅頭。
若草色と柚香がまた早春に相応しい、あまりに美味しくて笑みがこぼれます。
干菓子は、麩焼煎餅にレーズンきなこ。

心配多いご時世ですが、感染対策万全に。
季節を感じながらの一時は何より貴重な時間となりました。
(宗英)


【変更有】令和4年2月のお稽古予定

2月

5日(土)お稽古
12日(土)お稽古
19日(土)お稽古

以上


令和4年1月9日初釜

本日宗泉会では、2年ぶりの初釜が行われました。
「春入千林処々鶯」の掛物に結柳、豪奢な羽子板に三つ俵、
緋毛氈が敷かれた茶室はいつもと違う華やかさです。
六瓢箪の蓋置に瓢箪型茶入、虎の絵柄の茶碗に松竹梅のぶりぶり香合、
輪島塗金溜茶器など、お道具にも趣向が凝らされ、
ますます心が浮き立ちます。
先生のお点前による濃茶から始まり、点心、薄茶へ。
福引もあり、先生の心尽くしのおもてなしに皆終始笑顔です。
点心はもちろん、主菓子の薯蕷饅頭、水指や菓子器などのお道具は先生のお手製です。
中でもひときわ皆の賞賛をさらったのが、先生お召しのお着物です。
自ら刺繍された(‼︎)鮮やかな瓢箪は、色柄も緻密で見事の一語に尽き、
改めて先生の多才ぶりに圧倒されます。
ただ一つ、残念なのは
コロナ渦のためお濃茶が各服となったことでしょうか。
当たり前のことが当たり前でないのだと気づかされた2年間、
茶道も例外なく、新しい時代に添うように、
色々な事を変えていかなければならない節目の時なのかも知れません。
今年も変わらず稽古できることを常に感謝し、
真摯に道に向き合っていこうと気持ちを新たにした1日でした。
(宗仁)