令和4年5月28日の研究会

今月の研究会は
廻り花と花月のお稽古でした。
置花入や掛花入など様々な花入をご用意頂き、各人の好みでお花を入れていきます。
お花は同じ品種であっても
葉の付き具合や向きなど全く同じ物は二つとなく、こちらも一期一会で
日常からのお花との向き合い方が大切だと感じました。
続いて花月へと進み
まだまだ楽しめるという段階には至りませんが少しづつ進歩しているようにも思えました。
今日の先生手作りのお主菓子はきんとん。
中の餡玉は緑鮮やかなお抹茶餡
見た目もお味もとても上品で
笑顔こぼれる美味しさでした。
(宗由)


令和4年5月21日のお稽古

5月も半ばを過ぎ、柔らかな新緑が日に日に濃くなってきました。お茶室に入るとお床に
‘山光澄我心’ のお軸が掛けられてあり、籠花入に季節の花が生けられていました。自然の、山の景色を眺めていると、すっと心が澄み渡っていく気持ちになります。

本日の主菓子は、黒糖の香り高い葛まんじゅうでした。食籠を開けた瞬間、ふわりと黒糖の香りが広がり、一口いただくと葛のふるふるとした食感がなんとも絶妙で、その後の一服がいつも以上に待ち遠しく思えます。

加えて先生の米寿表彰お祝い(鶴と亀の上用饅頭です)のお福分けと栗らくがんをいただきました。

今日はお二人に台天目のお免状が渡されました。先生が手渡しされるのを見ながら、志の高いお仲間に恵まれている事に感謝し、私も学びを続けていこうと気持ちを新たにしました。
(宗奈)


令和4年6月の予定

6月4日(土)お稽古
以上です。


令和4年5月14日のお稽古

夜中降り続いた雨は上がり、雲の合間から光が花水木の花を照らしていました。ゴールデンウィークも終わり日常が戻って来つつも、茶室に入ると異世界にいるような気持ちになります。
 お床には色鮮やかな料紙に「茶の湯とは心に伝え目に伝え耳に伝えて一筆もなし」宗旦の言葉が書かれた掛け物です。よく見聞きし心して自身に吸収していく。茶道だけではなく様々な教えの礎ではないでしょうか。
 菖蒲の花びらを模った主菓子と蕨やツクシの干菓子に季節を感じながらお茶を頂く至福のひととき。
 今日は、社中でいらした方が帰国されお稽古に参加されました。日本国大使館専任料理師を仕事にされ、海外でも創意工夫し茶道をされているなど色々貴重なお話を聞かせて頂きました。

(宗佳)


令和4年5月7日お稽古

新緑が輝く中、お稽古場を訪れると、初風炉です。
床には「薫風自南来」掛軸に、瓢の花入にはリョウブや季節の花が活けられ、五月人形の兜が気持ちを新たにしてくれます。
輪島溜塗の茶器には菖蒲が描かれ銘は「五月」。大口水指には袱紗金魚や柄杓蓋置を飾ったりと、どれも季節感満載です。
今日も先生お手製の主菓子は、空豆や柚子、胡麻と組合せが楽しく、またハーモニーが美味で感動です。
風炉の季節、清々しく心地よい始まりの一日でした。

(宗英)


令和4年4月23日の研究会

花所望から始まった今回の研究会は、
正客によって、鉄線と黒蝋梅が形良く生けられました。
先生お手製の花器に美しく映え、
千家再興を意味する、秀吉の少庵召出状のお掛物と見事に調和しています。
床間が、一気に荘厳で格調高い空間に早変わりです。
続く廻り炭では、本で読む事、目で見る事、実際に行う事の差に気づかされます。
灰や炭、日常で扱うことのない現代では、
習得するには一層の努力が必要なようです。
台天目を終える頃には、皆一様に疲労困憊。
予定の花月は次回へと繰越となりました。
先生お手製の焼きよもぎ饅頭は、ほのかな甘さと優しい舌触りで、
お薄の美味しさと共に心を穏やかに導いてくれます。
床間の蕾だった鉄線が花開いて、
実り多い本日の研究会も、無事終幕となりました。
    (宗仁)


令和4年4月16日のお稽古

お稽古場までの道中は葉桜が多くなり、様々な花が色とりどりに咲き始めました。
本日のお軸は春の風景の彩墨画です。
庭の草花が美しく生けられています。
本日のお菓子は桜を最後に満喫してほしいとの想いで先生が作られた主菓子です。美味しくいただきました。
お茶碗にも桜が満開です。
あたたかいお茶一服に心が満たされました。
旅箪笥では様々な種類のお点前をすることができます。
お稽古場には春の風が通り抜け、野点を楽しんでいる様な心地良さでした。
成長度合いにより、丁寧にご指導いただくことができますので、有難いことです。より精進致します。
来週は研究会です。(宗芳)


令和4年5月の予定

5月の予定

7日(土)お稽古
14日(土)お稽古
21日(土)お稽古
28日(土)研究会

以上


令和4年4月9日のお稽古

いよいよ暖かくなり、お稽古への道中も桜の花びらが舞い、新緑が輝き始めました。
本日のお床の掛物は紫野実山和尚筆「一期一会」
お花入は源氏物語千年紀(2008年)の先生のお作で、お庭の
苧環と椿が生けられていました。
主菓子器の蓋を開けると、先生お手製のかわいい主菓子から桜の香りが広がり、もっちり柔らかいお餅と柚子と桜の葉の塩漬けが入った白餡の美味しさに、今日もみなの頬が落ちました。以前、お菓子職人さんが先生のセンスに驚かれたというお話も納得です。
今月のお稽古は旅箪笥、棚の扱いや飾り方様々なお点前があるので、それぞれに楽しみながらお稽古いたしました。(宗水)


令和4年4月2日のお稽古

4月に入りあちらこちらで桜の便りが届きます。
本日のお軸は 満城花月唱春燈
お花はお庭に咲いた花海棠
先生手作りのお主菓子は毎年楽しみにしている桜餅。
桜の花と葉の塩気と優しい甘さが口いっぱいに広がります。
先生の作陶された振出しには色とりどりのお干菓子が入っていました。
お茶碗も満開の桜です。
お稽古で使われている旅箪笥は受け継がれて100年程使われているそうです。
倹飩蓋を開けますと先生の作陶された
蝶々の絵の水指と蓋置きに目が留まります。
お茶室で美しい華やかな春を楽しませて頂きました。(宗由)