平成24年10月20日のお稽古

今日は秋晴れのとってもさわやかな一日でした。

今週も長板のお点前です。

お軸は「萬里無雲孤月圓」。今夜は文字通りの空となりそうです。

お菓子は渋皮煮の栗を丸ごと一個、道明寺粉でくるんであります。前夜に先生が手作りされた出来立ての絶品。それはそれはおいしかったです。

お花は秋らしく秋明菊と紅白水引、ホトトギスです。

さて、今日で風炉のお点前は終わり。来月から炉になります。着物を着るのに良い気候です。着付けの練習と虫干しを兼ねて着物でおけいこしませんか?(宗祐)


平成24年10月14日 大徳寺曝涼

秋晴れの大徳寺。年に一度、10月の第二日曜日に「曝涼(ばくりょう)」という行事があると前日に知り、先生と教室のお仲間と早起きをして行って参りました。

国宝や重要文化財を「むしぼし」する日なのだそうです。

なんとこの日は毎年ちゃんと晴れるそうです。今年も朝からからっと晴れ上がりました(残念ながら今年はお昼から小雨が振り出してしまいました)。

一番の目玉は国宝の「観音・猿鶴図 牧谿筆」だそうです。その絵を飽かず眺めている方がいらっしゃいました。その方は学生時代から何十年も毎年通ってその絵を見てきたそうです。素敵だと思いました。

利休さんが大徳寺に寄進された「芙蓉図 伝牧谿筆 附利休添文」もむしぼしされていました。利休さんが確かにこの地で生きていらっしゃったことが感じられて、本当に来て良かったと心から思いました。

境内にある大慈院で大学の茶道部の懸釜がありました。同じお席には他の大学の方たちも沢山来られていて、若々しくとても楽しいお席でした。

帰りは先生の案内で錦市場をぶらぶら散歩しました。美味しいものをたくさん教えていただきました。

来年も曝涼に参ることができますように、と念じています。(宗裕)


平成24年10月13日のお稽古

本日は来月の炉開きにむけての灰作りを行いました。さわやかな秋晴れの中、先生がお茶に浸けて熟成されていた灰を漉し器でこします。ちょっとでも湿気があるとなかなか落ちないのですが、今年はスムーズにさらさらと落ちました。炉開きが待ち遠しいです。

さて今日の床は日差しが和らぎ、お軸もお花も色合いがさわやかです。

お軸は「白雲に心を乗せていく落秋の海原思ひわたらむ 上田秋年」。絵の中に幸せを呼びそうな鳥が見えますでしょうか。

お花はクルクマ、藤袴、菊、萩、矢筈蘆、ススキでした。ススキは先週はまだ青かった穂が赤く開いていました。

お菓子は先生が作られた紅芋餅。上には大徳寺納豆が乗っていて、菓子器を開けると独特のよい香りがして食欲を誘います。

ぬれ灰を漉しているところです

お干菓子は蓮の実甘納豆と先生が阪神百貨店のイタリア展で見つけてこられたヌガーでした。いわゆる甘いねっとりとしたアメリカ的なヌガーではなく、イタリアらしくナッツの入っていて、ビスコッティを思わせる軽い食感のヌガーでした。(宗裕)


平成24年10月6日のお稽古

 10月に入りました。神無月になると神様は出雲の国へ行かれてお留守と聞いていますが、当教室では、新しくお稽古に来られた方、遠方から見学に来られた方がいらっしゃって、とても賑やかでした。

今月は長板のお稽古です。

 

本日のお軸は「秋晴」。新しい方々をお迎えするのにあたって、先生が晴れやかな気持ちになっていただけるようにと選ばれたそうです。「山静かにして 松声遠く 秋清くして 泉気香(かん)ばし」と添えられていました。

お花は彼岸花、矢筈蘆、ススキでした。

お菓子は、先生手作りの栗あんに粒あんをくるんだお饅頭でした。皆さん食べた瞬間から「美味しい」と満面の笑みになっていました。栗とあんこって永遠の黄金コンビなのでしょうね。(宗裕)


平成24年11月のお稽古の予定

11月の予定

10日(土)

17日(土)

24日(土)

なお、炉開きの茶事は、4日(日)11時席入りです。御出席の方は早めに先生まで御連絡ください。

 


平成24年9月29日のお稽古

本日のお軸は、すすきの絵に「花すすき 風のもつれは 風がとく」と書かれています。風に吹かれて、すすき同士が絡んでは風で解かれるすすきの林の様を思い浮かべました。

お菓子は先生手作りのくりあんに道明寺がくるまれたお饅頭。くりあんがたっぷり!お干菓子はすっきりしたお味の卵煎餅。らくがんは大徳寺納豆の入った長久堂の萩の戸。振り出しの中には、埼玉の十万石ふくさやの蓮の実甘納豆が入っていました。振り出しからお菓子が出す時、童心に帰ってときめくのは、私だけでしょうか。(宗裕)

 

 


平成24年10月のお稽古の予定

10月のお稽古の予定

6日(土)

13日(土)

20日(土)


平成24年9月8日のお稽古

今週も風炉中置きの点前です。まだまだ残暑は厳しいのですが、この点前になると秋はもうそこまで来ています。がんばりましょう。

床の間のお軸は「一琴一鶴」。花は矢羽蘆、白鳥草にクルクマ、足元に小さく見えているのが名残の桔梗朝顔です。なんとも涼しげに入っていました。

主菓子は黒糖葛饅頭、上には豪華金箔がのっていて、とても贅沢。もちろん先生のお手製でお味は抜群。お干菓子は山親爺というお煎餅と、左側のは和三盆にキーウィフルーツやラズベリーなどの入ったこれまた珍しい、とってもおいしいお干菓子でした。

今日はお休みが多かったのでゆっくりお稽古が出来たうえに、お菓子もたくさんいただけて、とっても幸せ気分で帰路につきました。(宗祐)

 


平成24年9月1日のお稽古

今日から夏休みが終わり、お稽古再開です。

今月は風炉中置の点前のお稽古です。

本日のお軸は「雲悠々水混々」。お花は木槿、桔梗、花火草でした。

主菓子は先生お手製の道明寺の入った錦玉でした。黄色は何の色なんだろう?と皆さんと頭をひねりながら、「柑橘類?」「ゆず?」などと推理していましたが、正解は「くちなし」で、誰もわかりませんでした。

お干菓子は手前が花氷、奥の左側が麩焼きせんべい、右が北海道のお土産のぽてとせんべいでした。

久しぶりに先生やお仲間とお会いできて、夏の出来事を語らいながら幸せなひと時を過せました。(宗裕)


平成24年8月5日 朝茶事

 

 暑い日が続く中、皆様と無事に朝茶事を無事に迎えることが出来ました。

お庭は朝茶に合わせてしっとりとと整えられてしました。蹲の周りの緑や苔はしっとりと水気を含んでいて、席入り前に期待感が高まります。

茶事は懐石→主菓子→中立ちと進み、本日のメインであるお濃茶を頂く段になります。床の間は改められて瑞々しくお花が飾られました。この頃になると日差しも高くなり、最初は薄暗かった室内にも日が差してきます。

お道具は、濃茶器や水差しはガラス、薄茶器は細かい透かし彫りが施されていたり涼が演出されていました。お濃茶の後は続き薄をいただき、お開きとなりました。

猛暑の中、先生、ご亭主役、半東役の皆様はご準備に大変だったかと思います。客役の私達は本当に楽しく充実した時間を過ごすことができました。感謝の気持ち一杯で帰途につきました。(宗裕)