平成29年5月6日

新緑さわやかな五月、お茶室は炉が閉じられ、風炉のしつらいです。お床には、明るく深いブルーが目映い掛物、華やかなアイリスと兜の置物も飾られています。青系古代色・雲模様の料紙に「茶の湯とは心に伝え、目に伝え、耳に伝えて一筆もなし」と書かれたその美しい掛物に見入っておりますと、先生から利休百首の本も紹介され、手にしているうちに一首一首とその詳しい解説を改めて読んでみたくなりました。

先生お手製の主菓子も五月らしい若草色、うぐいす豆が覗く味噌餡でした!

久し振りの風炉の運び点前で、薄茶点前の流れと所作の基本が再確認できた練習でもありました。(宗和)


平成29年4月28日、ADI国際会議での茶席

20170428_1244414月26日から29日、国立京都国際会館にて「第32回国際アルツハイマー病協会(ADI)国際会議」が行われました。日本での開催は13年ぶりで2回目との事。4日間で78ヶ国から認知症の本人約200人を含む過去最多の4000人余りが参加されたそうです。
宗泉会では28日のお茶席を担当させていただき、参加者の方々に日本の伝統文化の中で心を込めて一期一会のおもてなしをさせていただきました。先生手作りのお干菓子も海外の皆さんにとても好評でした。お茶、お菓子、召し上がり方など、ご熱心に質問される姿が印象的で、各国の皆様に大変な感動を与えたようです。IMG_2942
IMG_2974先生が毎月お茶のご指導に行かれているグループホーム「てらど」では、認知症ケアの一環として茶道,華道,ガーデン,ドッグ,ホース等多方面にわたるセラピーを実施されており、今回のサミットで土井代表(博士)がこれらのセラピーに基づくデータの発表をされました。
お茶を通じて此の様な世界サミットに携わる機会を与えられた事に、とても嬉しく光栄に思います。(宗里)


平成29年4月22日

「旅箪笥」のお稽古
茶道口でご挨拶をすると、一番先に目を引くのは床のお軸です。
本日はダイナミックに、大地から威勢よく頭を出した竹の子の彩墨画が掛けてあり、お花は対照的にキュートなタイツリ草です。
今回の主菓子も、塩漬けの葉の塩梅よろしく容好し、香り好し、お口に好しのお手製の桜餅に大満足して 今日は道具を持出し野点をしたくなるような麗らかな4月最後の練習日でした。(時)


平成29年4月15日のお稽古

桜の花や様々な花が咲き、緑が芽吹き心地よい風がふく頃となりました。
本日のお軸は
『明歴々露堂々』
力強い字で言葉が輝いているようでした。
お花は 椿、ライスフラワー
お主菓子は道明寺の中にずんだ餡が包まれてある先生お手製の絶品のお菓子です。
お干菓子は金沢の落雁

旅箪笥のお稽古では、総飾りや芝点など、それぞれがお点前をしました。
お点前に変化が出て楽しめるお稽古でした。(宗由)


平成29年4月の予定

4月の予定

1日(土)お稽古

15日(土)お稽古

22日(土)お稽古

 

以上


平成29年4月1日のお稽古

桜の開花が待ち遠しい四月の第一土曜日、今月は旅箪笥でのお稽古です。
お軸は「満城花月唱春燈 」、主菓子は先生お手製の桜餅(お店で桜餅を見かけ買おうか悩んだけれど食べてがっかりしたくないので我慢して先生の桜餅を心待ちにしていたという社中さんがいるくらいの逸品です。)、桜の茶入に茶杓、かわいらしい桜ぼんぼりの蓋置、いろいろな桜模様のお茶碗、いっぱいの桜にかこまれ松籟に耳を傾けながらお茶をよばれ、一足早い春を味わわせていただきました。(宗里)


平成29年3月25日のお稽古

IMG_2669お軸は、「山水春景」(の漢詩)が書かれた彩墨画。お茶室の入り口から拝見す
ると、お茶室に春霞がかかっているような奥行きが広がっています。益子焼の花入れ
に生けられたまだ蕾の水仙と相俟って侘びた風情のお床です。IMG_2670

主菓子は先生お手製、ほのかに桜の香りが楽しめる麗らかなお饅頭でした!

抱清棚のお点前を、今日も先生から細やかにご指導いただき、お稽古を終えました。
(宗和)


平成29年3月18日 研究会

IMG_2653暖かな日差しに春を感じるようになりました。
本日は月一回の研究会で、盆香合、長緒、台飾、唐物、お薄を学びました。
何度か研究会に出ていると、先生が何度も同じ事を注意して下さっている事に気付きます。IMG_2655
それは流れるように美しく、その為には少し先の動きを考えて動く事、しかし考えていて動きが遅くなるといけないという事です。
動きが遅くならないようにするには、作法の意味を理解する事が大切です。
先生がその意味を説明して下さる度、あらゆる面に対して考えられている動きだという事が分かります。IMG_2654

お軸は「水声清」、お菓子は花見団子で皆様から歓声が上がる美味しさでした。(智)


平成29年3月11日のお稽古

弥生3月の風はまだ肌に冷たく感じられますが、お茶室には春の優しい光が差し込み春の訪れを予感します。
お軸は『水温む 静かに思うことのあり』と書かれている水墨画
お花は 椿・木瓜
お主菓子は口当たりの良い
村雨餡がくるくると巻かれているお菓子
お干菓子は ごぼうのかりんとう 落雁
今日のお稽古では、お稽古は何年目であっても新しい学びが必ずあると思いました。
(宗由)


平成29年3月4日のお稽古

IMG_2633為誰開(本日のお軸)
ベランダの鉢植え、公園の花壇、公道の植え込みに、まさしく誰れの為にと問いたくなるように、次々と花が咲きはじめて、少しずつ春が近づいてくるのが感じられます。IMG_2635
今日から本格的にお稽古が始まりました。
ヨモギをふんだんに使ったお団子と 美しい螺鈿の干菓子器に入っている うす紅のふわふわ煎餅やしも柱で、いつものように、おいしくお茶をいただきましたが、
2ヶ月ぶりのお点前の結果は、散々で動きが固く、流れるような美しい所作に辿り着くには、幾重にもお稽古が必要と痛感しました。
お茶の楽しさを知れば相反して苦しい場面も経験しますが
倦まず弛まずの気持ちで、お茶に携わって行けたらと思います。IMG_2634
(時)