【再掲】令和5年2月の予定

2月のお稽古日は
4日(土)

18日(土)
です。


令和5年1月14日 初釜

あけましておめでとうございます。
今年も初釜に参加できること大変嬉しく感謝申し上げます。

床には、掛軸「春入千林処々鶯」、結び柳に白椿と紅梅、かりろく、白磁の香炉でお目出度く飾られています。
朱の手桶水指には鶴の水引、松の炉縁、金溜塗の梅茶器とお道具も華やかです。

まずは、先生の新年ご挨拶に続き、お濃茶のお点前で始まります。
初釜でしか拝見できない先生の緩急あるお点前に皆惹きつけられ静粛な時が進みます。
各服で頂く一服はたっぷりと甘く薫り高く贅沢なものでした。
先生お手製の主菓子は翠鮮やかな餡を求肥で包んだ白梅で、柚子の香りと金粉に飾られ、雪の下には早春の緑が待ち遠しいかの気持ちになりました。

そして、点心となります。大徳寺重には何種もの彩り鮮やかな品が美しく盛り付けられ、
紅白餅のお雑煮は御出汁が香り豊か、鴨と海老芋の炊き合わせなど、どれも大変美味しくいただきました。お味だけでなく盛り付けの演出など本当にお勉強になります。

お薄点前は社中の皆で交代し、楽しい会話と共に福引など和やかな時間となります。その頃、先生直筆の干支のお扇子を頂戴します。「延寿満歳」と書付があり、今年も幸せに過ごせますよう、先生祝米寿を兼ねての有難いお心を頂いたように思います。

先生はじめ皆様のご健勝とご活躍を祈願し、本年もお稽古に励みたく何卒よろしくお願い申し上げます。(宗英)


令和5年1月8日 今宮戎献茶祭

2023年
宗泉会お稽古初めは今宮戎献茶祭副席の
お茶席お運びのお手伝いをさせて頂きました。
お茶席は大阪高麗橋吉兆、
中に入りますと縁起物がつられた福笹が
あちらこちらに下げられ福に満ちていました。
コロナ禍となり久しぶりに行われたお茶席のお手伝いは
『臨機応変に対応する力が必要』を
痛感し、普段のお稽古が如何に大切であるかが身に沁みてわかる機会となりました。
学ぶ事の多い大変有り難い1日でした。
本年もまた新たに歩みを進めて参りたいと思います。
(宗由)


令和4年12月24日のお稽古

本年最後のお稽古でした。
お床には「先今年無事目出度千秋楽」の掛け軸。庭のお花。
お菓子は先生お手製。シナモンの香りが広がり、あんを求肥で包んだ主菓子です。

皆さん、美味しいと笑顔になります。
静かにあたたかいお茶をいただきました。

お稽古がひと段落すると、いよいよ黒胡麻ぜんざいです。1年に1度だけいただくことができる貴重なお味です。たっぷりと黒胡麻を使用し、完成までの過程をお話しいただきましたが、とても手の込んだおぜんざいです。
京都や長らく海外に出発する社中まで、ご挨拶にと駆けつけました。

本年もご指導いただき山中先生には心より感謝しております。お茶に心を癒され、励まされ、このコロナ禍に、なくてはならないひと時だと改めて実感致しました。

来年もより精進を重ねて参りたいと存じます。ありがとうございました。(宗芳)


令和4年12月17日の研究会

本日の研究会は、軸飾り、初炭、流し点、唐物、台天目、お薄でした。
今回は自分で希望した点前をするということで、緊張と気合い?もひとしお。
先生もそれぞれのお道具をご用意くださり、細かく丁寧にお稽古をつけてくださいました。
先生が毎年わざわざ求めて作ってくださる蜜芋の主菓子、今回は銀杏との新鮮な組み合わせ。先生のアイデアはいつも嬉しい驚きです。 (宗水)


令和4年12月10日のお稽古

本格的な冬の訪れを前に、事始めの季節になりました。

今日のお軸は、先生自ら選ばれた綺麗な落葉をモチーフに作画されたもので、’わが待ちし 秋は来ぬらし この夕べ 草むらごとに 虫の声する’ 良寛の和歌が添えられていました。

主菓子は えごま入りの餡が黒糖の皮で包まれており、上品な甘さとあんの食感が面白く、先生のお菓子はいつもどこかひねりが効いています。

この1年、ご指導いただいた所作を振り返りながら、抱清棚の稽古に励みました。

(宗奈)


令和4年12月3日のお稽古

師が駆けずり回るほど忙しい師走。季節の移り変わりの早さに驚くばかりです。
 今日のお軸は陶淵明の「四時歌」の一節でもある「冬嶺秀弧松」です。冬の嶺に青々と葉を残す松が際立つ様を表した禅語です。お床には嵯峨天皇がこよなく愛した嵯峨菊がニッコリと微笑んでいます。
 先生お手製の葉形の主菓子を頬張るとほんのりと大徳寺納豆のお味が。松風を聴きながらのお茶を頂くと茶道を習っていて良かったと思います。

(宗佳)


令和4年11月26日(土)のお稽古

11月最後のお稽古となりました。
紅と金箔で描かれた深山渓谷の紅葉が印象的な、
本日のお掛物は「梢の錦」。
墨一色の静謐な深い山の中で、
鮮やかな紅葉の色合いがかえって物哀しさを感じさせ、
今年の秋ももうすぐ終わりだと告げているようです。
お掛物の下にはすっくと立ち上がった石蕗の花が、
凛とした美しさを添えています。
ほのかな甘味ともちもちの食感が絶品の主菓子は、もちろん先生のお手製です。
何事にも手を抜くことのない先生の、
「後悔したくないから」とのお言葉が心に響きます。
そう、今年の秋は今年だけ。今日のこの時間は今だけのもの。
同じようで日々変化している木々のように、
後悔することなく、少しずつでも前へ前へ歩んで行きたいと思います。
    (宗仁)


令和4年11月19日お稽古

街路樹の桜やイチョウの葉の紅葉が美しく、また風が吹くたびに秋麗かな気分になります。

本日のお軸は、料紙(金箔加工した貴重な紙)にかかれた春秋の対句の歌。
「花ぞみる道のしば草ふみわけて 吉野の宮の春の曙」
「星合いの夕べすずしき天の川 紅葉の橋を渡る秋風」
錦織の表具がより幻想的な光景を感じさせてくれます。
嵯峨菊が活けられた花入れ。どちらも先生の作品で趣きある床飾りでした。

長板 皆具のお点前では、柄杓を持つ手をそえる所作や足運びの動きなど
より細かく御指導下さり、再確認することができました。

呉須盛りの桜紅葉絵のお茶碗で頂くのはとても嬉しく、美味しい一服に季節を感じながらの感謝のひと時でした。

(宗英)


令和4年11月12日のお稽古

炉開き茶事が終わり、炉のお稽古に変わりました。
お床には1本の紅葉の彩墨画
先生作の花器には、ほととぎすが照り葉と共に生けられていました。
季節を感じる茶道具に触れ、
松風の音に耳を傾け
先生手作りのお主菓子とお茶を頂けるのは至福のひとときです。(宗由)